見守り機器を導入したのに使えないのはなぜ?|失敗しない3つの条件

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賃貸オーナー
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「思いきって見守り機器を入れたのですが、通知ばかり届いて、正直だんだん見なくなってしまって…。うちの入れ方が悪かったのでしょうか」 |
通知が届くたびに確認して、でも何ごともなくて。それが続くと、通知そのものを見なくなってしまいます。これは機器選びの失敗というより、とてもよくあるつまずき方です。この記事では、見守りが使われなくなる理由と、続けられる見守りに必要な3つの条件、そして今ある仕組みを見直す手順をまとめました。
「だんだん見なくなった」は、よくあるお話です
2026年7月の賃貸住宅フェアで、代表の竹本が「せっかく導入した見守り機器が『使えない』のはなぜか?」というテーマで登壇しました。50名を超える方にお集まりいただいたのですが、会場でよくうかがったのが「通知が多すぎて、だんだん見なくなってしまった」「空振りの確認が続いて、現場が疲れてしまった」という声です※1。
選んだ機器が悪かったのでしょうか。セミナーでお伝えしたのは、原因の多くは機器そのものよりも、機器だけで見守りを完結させようとする仕組みのほうにある、ということでした。
デナリ・コネレーションのウェビナーで桜井良太先生(東京都健康長寿医療センター研究所)が紹介した内容にも、近いものがあります。独居の高齢者向けの見守り機器で、事故の予防に役立つと科学的に確認されたものはまだ見当たらない、という指摘です※2。機器に意味がないという話ではなく、機器と人の対応が組み合わさって初めて見守りになる、ということだと受け止めています。
続けられる見守りに必要な、3つの条件
セミナーでは、”使える見守り”に必要な条件を3つに整理しました。これから導入を検討するときも、すでにある仕組みを見直すときも、この3つで点検できます。
1つ目のセンシングは「気づけるか」です。ここが弱いと、そもそも変化を拾えません。2つ目の運用は「拾った合図を、どう仕分けるか」です。多くの現場がつまずくのは、実はここです。
3つ目のつながりは「気づいたあと、誰が声をかけるか」です。機械からの通知だけでは、ここが埋まりません。見守りは、最後は人の一声にたどりつく仕組みだからです。

条件が欠けると、現場では何が起きるか
3つのうちどれが欠けているかで、困りごとの現れ方が変わります。今の見守りがしっくりこないとき、どこでつまずいているかを探す手がかりになります。
| 欠けている条件 | 起きていること | 現場での感じ方 |
|---|---|---|
| センシング 気づけていない |
暮らし方によっては変化を拾えない | 入れたのに、肝心なときに分からなかった |
| 運用 仕分けられていない |
対応が要るのか分からない通知が届き続ける | 通知が多すぎて、見なくなった |
| つながり 誰が動くか未定 |
気づいても、最初に動く人が決まっていない | 知らせは来るが、結局こちらが駆けつける |
1行目は、機器のタイプが入居者さんの暮らし方に合っていないときに起きます。ある賃貸管理会社の方からは、電波や振動で在室を確かめるタイプについて「入居者さんの生活のしかたがさまざまなので、うまく検知できないことがあった」というお話をうかがいました※3。
2行目と3行目は、機器を替えても解決しません。通知をどう仕分けるか、誰が最初に動くか。この2つを決めることが、そのまま解決になります。

今ある見守りを見直す、3ステップ
3つをひとつにまとめた形もあります
3つの条件を、それぞれ別々に用意するのは大変です。機器を選び、通知の仕分けを決め、最初に動く人まで整える。ここまでそろって、見守りはようやく回りはじめます。
デナリ・コネレーションは、この3つをひとつのサービスとしてお届けしている見守りです。専用機器「DENARI BOTS(デナリ・ボッツ)」をコンセントに挿すだけで、呼吸で変わる空気中のCO₂(二酸化炭素)の濃度から、お部屋にいるか・動いているかをそっと読み取ります。呼吸は、誰に言われなくても必ずあるもの。暮らし方に左右されにくいことが、1つ目の条件を支えます。
そして、ふだんと違う状態が続いたときは、コールセンターが電話で確認します。オーナーさん・管理会社が最初の一報を受けて駆けつける形ではないため、2つ目と3つ目をサービスの側で引き受けられます。カメラもマイクもなく、映像も音声も記録しないので、入居者さんのプライバシーの心配もありません。工事もWi-Fiも不要です。
実際に100台近くを運用している賃貸管理会社(株式会社アミックス)の方は、導入事例インタビューで「誤作動とか誤検知は、もうほぼないと言っていいぐらいなかった」と話しています※3。空振りの少なさは、そのまま現場の続けやすさにつながります。

よくある質問
通知を減らすと、大事な変化を見落としませんか?
減らすのは「対応のいらない通知」です。すぐ確かめるもの、様子を見るもの、と重さを分けておくと、本当に対応が必要な合図が埋もれなくなります。数を減らすというより、目立たせ方を変えるイメージです。
今の機器を入れ替えないと解決しませんか?
そうとは限りません。通知の線引きと、最初に動く人を決めるだけで使い心地が変わることもあります。それでも「肝心なときに分からない」感じが残るときは、センシングの方式が入居者さんの暮らし方に合っていない可能性があります。
見守りを入れるとき、入居者さんにはどう説明すればいいですか?
「何を見て、何を見ないか」を先に伝えるのがいちばん伝わります。カメラや音声のないタイプであれば、その点をはっきりお伝えするだけで、受け止め方はずいぶん変わります。
まとめ
- 見守りが使われなくなる原因は、機器の性能より「機器だけで完結させる仕組み」にあります
- 続けられる見守りには、センシング・運用・つながりの3つがそろっている必要があります
- 機器を替える前に、通知の仕分けと、最初に動く人を決めるところから見直せます
出典一覧
- ※1 デナリ・コネレーション「【出展レポート】賃貸住宅フェア2026|会場で実感した”見守り”への関心の高まり」(2026年8月)|出展レポート記事
- ※2 桜井良太氏(東京都健康長寿医療センター研究所)による、独居高齢者向け見守り機器に関する研究状況の解説。デナリ・コネレーション主催ウェビナーでの紹介より|ウェビナーレポート記事
- ※3 デナリ・コネレーション「【お客様の活用事例】株式会社アミックス 金子さま|導入事例インタビュー」(2026年5月)|動画を見る