夏の帰省で実家を訪れた家族をえがいたあたたかいイラスト

帰省で「親が老けたかも」と感じたら|実家でさりげなくできる見守りチェック

夏の帰省で実家を訪れた家族をえがいたあたたかいイラスト
離れて暮らす娘のイラストアイコン

離れて暮らす娘

「久しぶりに実家に帰ったら、親の背中が小さく見えた。気のせいかな…」

その「あれ?」という感覚、大切にしてください。毎日いっしょにいる人には見えない変化が、久しぶりに会うあなたにだけ見えることがあります。

気づいたからといって、あわてる必要はありません。この記事では、帰省のあいだにさりげなくできることを、順番にご紹介します。

この記事でわかること
親の老いのサインは「家」と「暮らし」に出る。さりげなく見ておく10のチェックポイント
気になったとき、帰省中にやっておきたいのは3つだけ
家に戻ったあと、離れていてもできる見守りの選択肢

帰省は、1年でいちばん親の変化に気づける機会です

電話の声は、いつもどおり元気。でも実際に会うと、冷蔵庫の中や部屋のようすに「ん?」と思うことがある。そんな経験はないでしょうか。

65歳以上のひとり暮らしは、2020年の738万世帯から、2050年には1,084万世帯まで増える見通しです※1。親が元気なうちから少しずつ備えるのは、いまや特別なことではありません。

実家の食卓を囲んでなごやかに話す親子の写真イメージ

とはいえ、帰省の時間は限られていますよね。チェックリストを見ながら、肩の力を抜いて「いつもの実家」を眺めてみてください。

実家でさりげなく見ておきたい、10のチェックポイント

ポイントは、親を観察することではなく、家と暮らしの変化を見ることです。

家のようす
郵便物や書類が、開けられずにたまっていないか
冷蔵庫に、賞味期限切れや同じ食品の買いだめがないか
以前はきれいだった場所(玄関・水まわり)が散らかっていないか
電球が切れたまま、時計が止まったままになっていないか
体のようす
歩くのが遅くなった、段差でつまずきやすくなっていないか
食が細くなった、痩せたように見えないか
テレビの音量が、以前よりずいぶん大きくなっていないか
暮らしのようす
同じ話を短い時間にくり返すことが増えていないか
薬の飲み忘れ・飲みすぎがないか(お薬カレンダーの残りを見る)
近所づきあいや趣味の集まりに、行かなくなっていないか

そして夏の帰省では、もうひとつだけ見てほしいものがあります。エアコンです。

夏はとくに
年齢を重ねると、暑さやのどの渇きは少しずつ感じにくくなります。「暑くないから」「もったいないから」とエアコンをつけない、寝るときはタイマーで切ってしまう——。実は熱中症は屋外より家の中で起きることが多く、夜間や明け方も油断できません。実家の設定温度夜のタイマーの使い方。この2つも、それとなく見ておいてあげてください。
実家の中の気づきポイントをえがいたイラスト図解
ワンポイント
全部を確かめる必要はありません。「前と違うな」が2つ以上あったら、次の章の3つを帰省中にやっておくと安心です。

気になったら、帰省中にこの3つだけ

帰省の残り時間でできることは限られています。欲張らず、この3つだけで大丈夫です。

STEP 1
「最近どう?」をゆっくり聞く
「ちゃんとしてる?」と確かめる聞き方は、親の口を閉じさせてしまいます。「夜は眠れてる?」「ご近所の〇〇さん、お元気?」のように、世間話の続きで聞いてみてください。
STEP 2
連絡先を1枚にまとめる
かかりつけ医、よく行く薬局、親しいご近所の方、地域包括支援センター(高齢者の暮らしの何でも相談窓口)。この4つをスマホにメモしておくだけで、いざというときの動きがまったく変わります。
STEP 3
次に話す日を決めてから帰る
「また連絡するね」ではなく「日曜の夜に電話するね」。日付を決めるだけで、見守りは仕組みになります。

離れてからの見守りは、親の負担が軽いものから

とはいえ、毎日の電話を続けるのは、あなたにも親にも意外と負担です。続けるコツは、がんばりを仕組みに置き換えること。見守りサービスは大きく4つのタイプがあります。

タイプ わかること 親の負担
電話・宅配型
人の声と顔
声の調子、受け答えのようす 会話に出る必要がある。人によっては楽しみにも
訪問型
定期的に人が来る
暮らしの全体像。片付けや買い物の手助けも頼める 人を家に迎える気疲れがある
緊急ボタン型
いざというときの通報
本人がボタンを押したときの緊急事態 自分で押せる状態でないと働かない
センサー型
置くだけ・挿すだけ
部屋にいるか・動いているか、室温や湿度の変化 ほぼゼロ。操作も覚えることもない
ワンポイント
迷ったら「親に操作がいらないか」で選ぶと失敗しにくいです。ボタンも電話も、使えない状態のときこそが本当の緊急時だからです。

カメラに抵抗がある親には、「空気で見守る」方法もあります

センサー型のなかでも、カメラやマイクを使うものは「見られている感じがして嫌」と断られがちです。そんな親御さんに合う選択肢のひとつが、デナリ・コネレーションです。

専用機器「DENARI BOTS(デナリ・ボッツ)」をコンセントに挿すだけ。呼吸で変わる空気中のCO₂(二酸化炭素)の濃度から、部屋にいるか・動いているかを読み取ります。映像も音声も、そもそも撮りません。工事もWi-Fiもいりません。ふだんと違う状態が続くと、コールセンターが電話で確認します。

さらに本体には温度・湿度のセンサーも内蔵。部屋が暑くなりすぎていないか、エアコンがきちんと使われているかも、離れたところから確認できます。前の章でふれた、夏の熱中症が心配な時期の見守りにも役立つ仕組みです。

コンセントに挿して使うCO2見守りセンサーの写真イメージ

このサービスは、賃貸物件のオーナーさん・管理会社が物件の設備として導入するタイプです。実家が賃貸なら、「こういう見守りの設備はありますか?」と管理会社に聞いてみる価値があります。

よくある質問

「見守り」という言葉を親に出しにくいのですが

無理に出さなくて大丈夫です。「私が安心したいから」と、主語を自分にして話すのがコツです。「お母さんのため」と言われるより、ずっと受け入れやすくなります。

チェックポイントは、いくつ当てはまったら心配すべきですか?

数より「前との差」が大事です。2つ以上「前と違う」と感じたら、かかりつけ医や地域包括支援センターに一度話しておくと、その後の相談がスムーズになります。

実家が賃貸です。勝手に機器を置いていいのでしょうか?

コンセントに挿すだけのタイプなら工事がないため、基本的に心配いりません。壁に取り付けるタイプは管理会社に確認を。見守り設備を物件として備えている賃貸もあるので、まず相談してみてください。

まとめ

  • 帰省は1年でいちばん親の変化に気づける機会。見るのは親本人より「家と暮らし」
  • 気になったら、帰省中にやるのは3つだけ。話を聞く・連絡先をまとめる・次に話す日を決める
  • 離れてからは仕組みに頼っていい。「親に操作がいらないか」で選ぶと続けやすい
今日できる一歩
まずは今夜、5分だけ電話をかけてみませんか。
話すのは天気のことだけでも、十分な見守りの始まりです。
賃貸物件のオーナー様・管理会社様へ|入居者様の見守りを物件の設備として導入いただけます。資料のご請求はこちら

出典一覧

  • ※1 国立社会保障・人口問題研究所「日本の世帯数の将来推計(全国推計)(令和6年推計)」(2024年)|発表ページ

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