親の見守りの費用について家族で話し合う様子をえがいたあたたかいイラスト

親の見守りの費用は誰が払う?負担を減らす選び方と、話の切り出し方

親の見守りの費用について家族で話し合う様子をえがいたあたたかいイラスト
離れて暮らす娘のイラストアイコン

離れて暮らす娘

「見守りを付けたほうがいいのは、わかっているんです。でも月々のお金を誰が出すのか…。親に切り出すのも、なんだか気が引けてしまって」

その気まずさ、よくわかります。見守りそのものより、お金の話のほうが切り出しにくい。そう感じている方は、けっしてめずらしくありません。

この記事では、見守りの費用を「いくらか」ではなく「どんなかたちで、だれが負担するのか」から整理します。読み終えるころには、親御さんに話を切り出す順番まで見えているはずです。

この記事でわかること
見守りの費用が「誰の財布から出るのか」、4つのかたち
自治体の窓口にある、負担の小さい選択肢
親御さんにお金の話を切り出す、角が立たない3ステップ

「お金の話」が切り出しにくいのは、あなただけではありません

見守りを調べはじめて、最初につまずくのが費用のことですよね。月々いくらかかるのかも気になりますが、それ以上に重いのが「誰が払うのか」ではないでしょうか。

親御さんのお金から出すとなると、「勝手に決められた」と思われないか気になります。自分が出すとなると、兄弟姉妹との温度差が頭をよぎります。どちらにしても、口に出すには少し勇気がいります。

でも、迷っているのはお金が惜しいからではないですよね。親御さんの気持ちを大切にしたいからこそ、言葉を選んでいる。まずはそこを、ご自分でみとめてあげてください。

ワンポイント
お金の話は、じつは「これからの暮らしをどうするか」の話です。金額から入らず、心配していることから話しはじめると、ぐっと伝わりやすくなります。
見守りの費用が誰の負担になるかを4つのかたちで示したイラスト図解

見守りの費用は「かたち」で見ると分かりやすい

見守りの費用は、サービスによって幅があります。金額をひとつずつ比べる前に、「どんなかたちのお金なのか」で分けてみると、ぐっと選びやすくなります。

タイプ 費用のかたち 向いているのは
電話・訪問型
人が関わる
月々の利用料。回数が増えるほど上がる 人と話すのが好きな親御さん
家電・アプリ型
手持ちの機器で
少額の月額。無料のものもある スマホや家電に抵抗のない方
自治体の制度型
緊急通報システム
自己負担が小さい。無料の地域も 対象の条件に当てはまる方
住まいの設備型
物件に備わっている
ご家族が個別に契約しないかたち 賃貸にお住まいの親御さん

同じ「見守り」でも、お金の出どころはまったく違います。ご家族が毎月払うもの、自治体の制度を使うもの、住まいにもともと備わっているもの。どれが親御さんの暮らしに合うかで考えると、比べる軸が定まります。

自治体の窓口に、負担の小さい選択肢があることも

見守りは、民間のサービスだけではありません。多くの市区町村が、ひとり暮らしの高齢者に向けた「緊急通報システム」という制度を持っています。

負担のしかたは地域でちがいます。たとえば大阪市では、前年の所得税が課税されている世帯で月額940円、非課税の世帯は無料とされています※1。新宿区のように、設置のときに2,700〜3,100円を払えば、その後の月額負担がないところもあります※2

年齢や健康の状態などの条件はありますが、まず調べてみる価値は十分にあります。窓口は、親御さんがお住まいの市区町村の高齢福祉の担当課か、地域包括支援センター(高齢者の暮らしの何でも相談窓口)です。

まず聞いてみたい3つの窓口
実家のある市区町村の高齢福祉の担当課(緊急通報システムはありますか)
地域包括支援センター(親の状況に合う見守りはありますか)
実家が賃貸なら、大家さん・管理会社(見守りの設備はありますか)
自宅の食卓で書類を見ながら家族で話し合う子世代の写真イメージ

親にお金の話を切り出す、3つのステップ

選択肢が見えてきたら、いよいよ親御さんとの会話です。順番を少し変えるだけで、受け取られ方はずいぶん変わります。

STEP 1
心配していることを、正直に伝える
「見守りを付けよう」から入ると、身がまえられてしまいます。「この前、電話がつながらなくて心細かった」など、ご自分が感じたことから話しはじめてみてください。
STEP 2
主語を「私」にする
「お母さんのため」と言われると、年寄り扱いされたと感じる方もいます。「私が安心したいから」と主語を変えるだけで、同じ提案でも受け取り方がやわらぎます。
STEP 3
お金は「選択肢」として並べる
金額をひとつに決めてから相談すると、押しつけに聞こえがちです。自治体の制度・民間のサービス・住まいの設備、と並べて一緒に選ぶ形にすると、角が立ちません。

ご家族が費用で悩まずにすむ見守りもあります

親御さんが賃貸にお住まいなら、見守りが住まいの設備として備わっているケースもあります。その選択肢のひとつが、デナリ・コネレーションです。

専用機器「DENARI BOTS(デナリ・ボッツ)」をコンセントに挿すだけ。呼吸で変わる空気中のCO₂(二酸化炭素)の濃度から、部屋にいるか・動いているかを、そっと読み取ります。カメラもマイクもなく、映像も音声も記録しません。工事もWi-Fiもいりません。ふだんと違う状態が続くと、コールセンターが電話で確認します。

夕暮れの居間でおだやかに過ごす高齢の親の写真イメージ

このサービスは、賃貸物件のオーナーさんや管理会社が、物件の設備として導入するタイプです。ご家族が個別に契約して毎月支払う機器ではないため、「誰が費用を持つか」で悩まずにすみます。実家が賃貸なら、「こういう見守りの設備はありますか」と管理会社にたずねてみる価値があります。

よくある質問

見守りの費用は、親と子のどちらが払うのが普通ですか?

決まりはありません。親御さんの年金から出すご家庭も、子世代が出すご家庭もあります。大切なのは金額よりも、決め方を一緒に話せているかどうかです。先に自治体の制度を調べておくと、負担の話がしやすくなります。

介護保険で見守りサービスは使えますか?

見守りサービスは介護保険の対象外となるものが多く、費用は自己負担になるのが一般的です。ただし市区町村ごとの高齢者向けの制度が使える場合があります。地域包括支援センターで、親御さんの状況に合う制度を確認してみてください。

兄弟姉妹とお金の分担でもめそうです

先に金額を決めようとすると、話がこじれやすくなります。まずは「何が心配か」を共有するのが近道です。心配の中身がそろうと、費用の分担も決めやすくなります。難しければ、地域包括支援センターに一緒に相談するのもよい方法です。

まとめ

  • 見守りの費用は、金額より「どんなかたちのお金か」で見ると選びやすい
  • 自治体の緊急通報システムなど、負担の小さい選択肢がある。まず窓口に相談を
  • 親御さんに切り出すときは、心配していることから。主語は「私」にする
今日できる一歩
実家のある市区町村の名前と「緊急通報システム」で、検索してみませんか。
1分ほどで、使える制度があるかどうかが見えてきます。負担の目安がわかると、親御さんとの話もぐっと切り出しやすくなります。
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出典一覧

  • ※1 大阪市「緊急通報システム事業」|発表ページ
  • ※2 新宿区「高齢者緊急通報システム」(2026年4月更新)|発表ページ

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