孤独死対策とは?賃貸管理会社・オーナーが行うべき8つの実務

「孤独死が起きたら、早期発見できるだろうか」。賃貸住宅の孤独死対策を考えるとき、まず気になるのは、このことではないでしょうか。

これから見守り機器の導入を検討する方にとっても、すでに導入している方にとっても、実際に早期発見につながるかは大きな課題です。

賃貸物件における孤独死対策で大切なのは、目的に合った見守り機器を選び、異変の兆候に早く気づき、本人の状況を確認できる運用体制を整えることです。その仕組みを無理なく続けることが、発見の遅れを防ぎ、物件への損傷や管理会社・オーナーの負担をできるだけ小さくすることにつながります。

この記事では、賃貸管理会社・不動産会社・賃貸オーナーに向けて、孤独死・孤立死対策を8つの実務に分けて説明します。見守り方式の選び方から、本人に連絡がつかないときの確認、孤独死保険や死後事務委任、残置物への備えまで。高齢者の受け入れを空室対策につなげたい方も、今の見守りを見直したい方も、自社の物件に当てはめながら読んでみてください。

※記事の最後に「賃貸住宅の孤独死対策 8つの実務チェックシート」(無料・A4 1枚)をご用意しています。

孤独死対策で、まず考えたい「発見までの時間」

「孤独死」と「孤立死」は、どう違う?

孤独死対策を調べていると、「孤立死」という言葉も出てきます。どちらも、一人で亡くなり、発見が遅れる問題を考えるときに使われますが、資料によって言葉の意味や数え方が異なります。

内閣府のワーキンググループでは、「孤立死」という言葉を使い、看取られずに亡くなってから一定期間後に発見される死亡を捉えようとしています。ただ、生前に周囲とのつながりがどれほどあったかは、すべてのケースで分かるわけではありません。※1

この記事で扱うのは、賃貸住宅で孤独死の発見が遅れないようにするための対策です。「孤立死対策」や「一人暮らしの安否確認」を探している方にも共通する内容です。

自分たちの管理物件なら、何日後に気づけるだろう

賃貸管理会社の担当者が事務所で管理物件の入居者台帳を確認している写真イメージ

警察庁の資料では、2025年に警察が取り扱った遺体のうち、自宅で死亡した一人暮らしの人は76,941人でした。このうち17,860人は65歳未満です。高齢者だけの問題として考えることはできません。※2

この数字は、賃貸住宅だけの件数ではありません。内閣府は同じ資料を基に、死後8日以上を目安とした2025年の孤立死者数を22,222人と推計しています。8日は統計を作るための目安であって、「8日以内ならよい」という意味ではありません。※3

賃貸住宅のデータもあります。日本少額短期保険協会の「第10回 孤独死現状レポート」では、保険金支払データに基づく発見までの日数は平均19日でした。※4

これらの数字を見て考えたいのは、「自分たちの管理物件で同じことが起きたら、何日後に気づけるだろうか」ということです。

特段の理由がなければ、入居者としばらく話す機会がないこともあるかもしれません。普段の管理業務の中で気づけることと、見守りを加えることで気づけること。その違いを考えるところから始めます。

「早期発見」を、具体的な時間の目標にする

「できるだけ早く気づく」を実現するには、いつアラートを出し、その後いつまでに確認するか、その目標を決めておくことが大切です。

デナリ・コネレーションでは、CO₂濃度推移に変化が確認できなくなってから48時間以内の状況確認を目標に掲げています。センサーによる通知、専任スタッフによる電話確認、必要な場合の管理会社や関係者による現地確認まで、それぞれの役割をつなぐことで、「早期発見」を目指します。

「早く気づく」ことが、賃貸物件を守ることにつながる

負担は、清掃費用だけではない

発見が遅れ、室内の損傷が大きくなると、清掃や消臭だけでなく、床材や内装の交換が必要になることもあります。その間は次の入居者を募集しにくくなり、家賃収入にも影響します。

実際に、どのくらいの費用が生じているのでしょうか。日本少額短期保険協会の「第10回 孤独死現状レポート」では、孤独死保険の支払い実績に基づく平均損害額は、原状回復費用が約49万円、遺品整理・残置物処理費用が約29万円でした。また、家賃保証の平均支払額は約34万円となっています。

これはあくまで平均で、原状回復費用は最大約756万円、遺品整理・残置物処理費用は最大約425万円の事例も報告されています。賃貸経営にとって、大きな負担になり得る金額です。※4

こうした費用への備えとして、原状回復や遺品整理、家賃損失などを対象とする保険があります。※5

ただ、管理会社の仕事は、工事の手配だけでは終わりません。家族や関係者への連絡、家財の取り扱い、契約の整理、オーナーへの説明、再募集の準備が続きます。費用を保険で補えても、こうした対応の負担は残ります。

早期発見を目指すのは、物件への損傷と、こうした負担の広がりをできるだけ小さくするためです。発見が遅れた現場では、確認に当たった担当者が、ご遺体の腐敗が進んだ状況を目にすることもあります。物件の資産価値を守るだけでなく、現場に向き合う担当者の精神的負担を軽減し、亡くなられた入居者の尊厳を守ることも、早期発見を目指す大切な理由です。

なお、室内の状態は季節や環境によって変わります。「何時間以内なら絶対に損傷しない」と一律には決められません。※1

孤独死が起きると、必ず事故物件になる?

人の死があった物件では、借主が住むことに心理的な抵抗を感じる「心理的瑕疵」と、契約前にその事実を伝える「告知義務」が論点になります。告知の判断は、次のように整理します。

「孤独死があったら、必ず次の入居者に告知しなければならない」と思われることがあります。しかし、宅地建物取引業者向けの国土交通省のガイドラインでは、自然死や日常生活の中での不慮の死は、原則として告知しなくてもよいとされています。

一方、発見が遅れて特殊清掃や大規模リフォームが行われた場合は、自然死であっても告知の対象になります。賃貸借取引では、こうした死亡の発覚からおおむね3年が経過すると、特段の事情がない限り、原則として告知しなくてもよいとされています。

ただし、借主から質問された場合や、社会的な影響が特に大きい場合などには例外があります。「孤独死だから必ず告知」「早く発見したから必ず告知不要」と決めず、亡くなった原因や室内の状態などを基に判断します。

個別の案件は、宅建業者や弁護士などに確認してください。※6

管理会社・オーナーが行うべき8つの実務

では、実際に何から始めればよいのでしょうか。目的を決め、連絡先を整え、機器を選び、導入後も使い続ける。その流れを8つに分けて見ていきます。

賃貸管理会社の担当者が高齢の入居者に見守りの仕組みと連絡先について説明している写真イメージ

実務1:見守りの目的と対象住戸を決める

最初に、何のために見守りを導入するのかを決めます。「孤独死を早期発見したい」「本人が助けを求めたときに駆けつけたい」「転倒したことに気づきたい」「離れて暮らす家族の生活状況を知りたい」では、必要な機能や、対応までに求められる時間が異なります。

この記事で中心に据える目的は、賃貸住宅での孤独死の発見遅れを防ぎ、早期発見につなげることです。

もしそれ以外に、救急通報や介護、訪問による支援も必要であれば、それらに対応するサービスを組み合わせます。

次に、どのような入居者に見守りが必要かを考えます。確認したいのは、一人暮らしかどうかに加え、周囲とのつながりがあるか、日々の生活で必要な支援やサポートを受けているかです。

普段から連絡を取り合う家族や友人がいるか、近くに様子を見に行ける人がいるか、健康状態や仕事の有無、生活保護を含む福祉制度や支援サービスの利用状況も参考になります。また、固定電話だけでなく、外出先でも携帯電話で本人と連絡が取れるかも大切な要素です。

私生活を細かく調べることが目的ではありません。何のために情報が必要かを本人に説明し、必要な同意を得たうえで、見守りに必要な範囲だけを確認します。

管理会社内では、まず次の2点を整理します。

  • 目的:何のために見守りを導入するのか。
  • 対象者:どのような入居者に見守りが必要なのか。

この2点を整理してから、導入する住戸と、目的に合う機器やサービスを選びます。

実務2:連絡先・同意・役割分担を整える

「見守りのアラートが出ているが、入居者本人に連絡がつかないとき」に備えて、本人の状況を知っている人や、確認に協力してもらえる人と、あらかじめつながっておくことが大切です。

家族や友人のほか、本人と関わりのある社会福祉協議会、民生委員、居住支援法人、行政の担当者などが連絡先の候補になります。また、同じアパートの入居者から、最近の様子を聞けることもあります。誰に連絡できるか、どのような協力をお願いできるかを確認しておきます。

連絡先や周囲との関係は変わります。契約更新などの機会に本人の状況をお聞きし、必要に応じて情報を更新します。関係者との連絡先をそろえるだけでなく、入居者本人とのつながりを保つことも大切です。

なお、緊急連絡先への登録だけで、家賃の支払いや死後事務まで引き受けたことにはなりません。

保証人や死後事務の受任者とは区別し、協力してもらえる範囲を確認します。※7

入居者には、本人に連絡がつかない場合に誰へ確認するのか、その際にどのような情報を共有するのかを説明し、あらかじめ同意を得ておきます。共有する情報は、状況確認に必要な範囲に限ります。

見守り機器から得られる情報も、部屋番号や入居者情報と結び付くことで、個人情報に当たる場合があります。カメラやマイクを使わない場合も、個人情報への配慮は必要です。見守りサービスの提供者は、何のために情報を使うか、誰が見られるか、いつまで保存するかを決め、業務を委託する場合は、委託先でも適切に扱われるよう管理します。※8

実務3:目的に合う見守りの方式を選ぶ

見守りセンサーや見守りサービスには、さまざまな種類があります。家電を使ったことを知らせるもの、身体の変化を捉えるもの、本人からの通報を受けて駆けつけるものなど、できることも異なります。これらすべてを「見守り」とひとくくりにすると、それぞれが何をしてくれるのか、違いが分かりにくくなります。

まずは、何のために使いたいのかで分けてみましょう。

主な目的方式・サービスの例仕組み
孤独死の早期発見CO₂センサーを使った見守り「呼吸」に由来する室内のCO₂濃度の変化を、人の「存在」を捉える手掛かりにする。一定時間変化が確認できない状態から本人の状況確認につなげる
生活の変化に気づく人感センサー、Wi-Fiセンシング、ポット、ライト、冷蔵庫の開閉、電力・水道のスマートメーター、スマホなど人の動きや家電・水道・スマホなどの利用状況から、普段との違いを捉える
体調や身体の変化に気づくバイタルセンサー、転倒センサー、ミリ波センサーなど心拍・呼吸・体温などの変化や、転倒を捉える。測れる内容は製品によって異なる
本人から助けを求める通報発信型:緊急ボタン、ペンダントなど本人が操作して、家族やサービス提供者へ通報する
コミュニケーションを取る会話ロボット、通話機能付きカメラなど会話や映像を通じて、本人とやり取りする
現地へ駆けつける駆けつけ型:警備会社など通報を受け、スタッフが現地へ向かう

同じ方式が、複数の目的に使われることもあります。生活の変化を知らせる機器も、その後の確認と組み合わせれば、孤独死の早期発見に役立てられます。大切なのは、自分たちの目的に合う機能と対応があるかです。

方式の説明は、デナリのほか、各社の公開情報を参照しています。※9 ※10 ※11 ※12 ※13 ※14

使う人の暮らしに合っているかも大切

例えば、本人がボタンを押す方式なら、助けが必要なときに手が届き、操作できることが必要になります。腕時計型の端末なら、身に着け続けられるか、充電を続けられるかも選ぶポイントです。転倒検知機能には、検知できない転倒や、別の動きを転倒と判断する場合もあります。※13

カメラは様子を映像で確認できますが、撮影場所や、本人がどう感じるかを考慮する必要があります。人感センサーや家電の利用を見守る方式では、設置場所や本人の生活習慣が合っているかを確認します。

機能の多さだけで決めず、その人の暮らしの中で、無理なく使い続けられるかを考えます。

賃貸住宅のコンセントに設置されたCO₂見守りセンサー「デナリ・ボッツ」と、室内でくつろぐ高齢の入居者の写真イメージ

CO₂を使うと、何が違うのか

人は呼吸によってCO₂(二酸化炭素)を排出します。デナリは、その呼吸に由来する室内のCO₂濃度の変化に着目し、人の「存在」を捉える手掛かりとして使います。本人にボタンを押してもらったり、特定の家電を使ってもらったりといった、特定の操作や行動を前提とはしません。カメラやマイクは使わず、映像や音声も取得しません。

CO₂濃度の推移はグラフで確認できるので、「いつから変化が見られないか」「その後に変化が戻ったか」をたどれます。アラートの根拠をデータで確かめられ、なぜ通知されたのかという点で疑義が生じにくいことも特長です。

一方、室内のCO₂濃度には、換気や部屋の広さ、設置場所なども影響します。そのため、一つの数値だけで在室・不在や生死を決めることはできません。過去からのグラフや、不在の予定などと合わせて見る必要があります。※15

実務4:アラートが出た後、どう確認するかを決める

アラートが届いても、本人が外出しているだけかもしれません。また、「データに変化がない」のか、「電源や通信の問題でデータが届いていない」のかによっても、確認する内容は変わります。

アラートは、本人の状況を確認するためのきっかけです。

まず、どの住戸の通知か、どのようなデータが出ているか、不在の予定が届いていないかを確認します。必要に応じて本人へ電話し、つながらなければ、家族や緊急連絡先など、あらかじめ決めた順序で確認を進めます。それでも状況が分からない場合に、誰が現地確認を行うかも決めておきます。現地確認で部屋に入る場合の手順も、事前に整理しておきます。合鍵を持っているだけで自由に入室できるわけではないため、契約や状況に応じた対応を確認しておきましょう。

次の確認につながる記録を残す

確認した内容は記録に残しましょう。「連絡済み」のひとことで終えず、「いつ、誰に連絡し、何が分かったか(分からなかったか)」に加え、未確認の場合は「次に誰が、いつまでに確認するか」も残します。担当者が変わっても対応が止まらないようにします。

専任スタッフが管理画面のCO₂濃度グラフを確認しながら入居者へ電話で状況を確認している写真イメージ

実務5:確認の仕事を、誰が担うかを決める

アラートは、いつ出るか分かりません。

通常の管理業務を行いながらも、アラートを見逃さないように気を配り、出たらすぐに確認に取りかかれるようにしておく。その状態を日々保つことは、担当者の負担になります。

担当者や代わりに対応する人を決めるだけでなく、アラートへの対応体制を、無理なく維持できるかを考えておきましょう。

日々の確認を外部に任せるという選択肢

その負担を軽減する選択肢が、デナリ・コネレーションが提供する「見守りBPO」です。BPOとは、業務の一部を外部に任せること。デナリ・コネレーションでは、365日、午前9時から午後6時まで、専任スタッフが通知に対応し、必要に応じて本人や家族へ電話します。本人と連絡がついた場合も、つかなかった場合も、管理会社へその結果を共有します。管理会社はその報告を受け、必要な対応を行います。

通知に気を配るところから、データ確認や電話までを、管理担当者だけで抱え続けなくてよい体制をつくる「見守りBPO」です。

任せられる範囲を確かめる

外部に任せる場合は、どの時間帯に、どこまで対応してもらえるかを確認しましょう。

  • ・対応する曜日・時間帯と、時間外の通知の扱い
  • ・本人につながらない場合の連絡先と手順
  • ・確認結果の報告方法とタイミング
  • ・現地確認の担当と追加料金

連絡先の更新や報告を受けた後の対応など、管理会社が担う仕事も整理しておきます。また、委託先で個人情報が適切に扱われているかを確認することも必要です。※8

オーナーが保険の約款など2枚の書類を確認している写真イメージ

実務6:孤独死保険で、どの費用を補えるか確認する

「孤独死保険に入っているから大丈夫」と考える前に、その保険で何を補えるかを確認しておきましょう。見守りは、早く気づき、本人の状況を確認するためのものです。保険は、万一のときの費用に備えるもの。役割が違うので、組み合わせて考えます。

「孤独死保険」は、入居者の死亡に伴う費用や損失に備える保険の通称です。家主・管理会社が加入するものと、入居者の家財保険に特約として付けるものなどがあり、誰のどの損失を補う契約かを確かめます。※4

そのうえで、原状回復、特殊清掃や消臭、遺品整理、家賃損失などのうち、何が対象になるのかを確認します。補償される期間や上限金額、免責金額(自己負担額)、対象外となるケースも商品ごとに異なります。※5

また、家族がいても、相続放棄によって入居者の権利や義務を引き継がない場合があります。「家族がいるから費用を負担してもらえる」とは限らないことも踏まえ、費用への備えを考えておく必要があります。※16

家賃保証と孤独死に伴う費用補償も、同じものとは限りません。相続放棄があった場合の対応も含め、契約書や重要事項説明書を見ながら、保険会社や保証会社に確認してください。

「誰が保険会社に連絡するのか」「請求にどの書類が必要か」まで分かっていると、実際に必要になったときに動きやすくなります。

実務7:死後事務委任で、誰に何を任せるか決めておく

入居者が亡くなった後には、賃貸借契約の終了や、部屋に残された家財などの「残置物」を処理する「死後事務」が必要になります。通常、賃借権や家財の所有権は相続人に引き継がれるため、管理会社やオーナーが、すぐに契約を終わらせたり、勝手に家財を処分したりできるわけではありません。※7

こうした手続きを、本人が生前に第三者へ依頼し、死後に行ってもらう契約が「死後事務委任契約」です。国土交通省と法務省は、賃貸借契約の解除に関する事務と、残置物の処理を任せるためのモデル契約条項を用意しています。

任せる相手を決める際は、契約の解除と家財の処理の両方を任せるのか、誰に渡す物を指定しておくか、費用をどう用意するかも整理します。必要な準備を、モデル契約の利用も含めて専門家に相談しておきましょう。※17

緊急連絡先、保証人、相続人、死後事務を任された人は、それぞれ役割が異なります。「連絡先を登録しているから、その人が全部やってくれる」と考えず、誰が何を引き受けるのかを確認しておくことが大切です。

実務8:見守りを形骸化させないために

導入後は、見守りが計画どおりに機能しているかを定期的に確かめます。できれば毎月、アラートの件数と確認結果を振り返りましょう。整理したいのは、例えば次のようなことです。

  • ・データが届かないままの機器はないか。
  • ・未確認のアラートはないか。あるとしたら、次の対応は決まっているか。
  • ・アラートが出てから確認までに、どれくらいの時間がかかったか。
  • ・担当者に、無理な負担がかかっていないか。

確認に時間がかかる住戸や、対応が止まりやすい状況があれば、手順や役割分担を見直します。

見守りの価値は、運用の積み重ねから生まれる

ひとつ一つのアラートを、単なる確認で終わらせず、次の見守りに生かしましょう。繰り返しアラートが出る方は、よく外出する、お元気で活動的な方かもしれません。一方で、ほとんど出ない方は、生活状況によっては、より気にかける必要がある方なのかもしれません。

入居者の暮らし方も、センサーが置かれている環境も、一戸一戸異なります。「本人が元気に外出していた」と分かった確認も、次にアラートが出たときの参考になります。そのため、記録は対応完了の証拠として残すだけでなく、過去のデータと確認結果の履歴を、次の確認に生かせるようにしておくことが大切です。

例えば、約150戸にデナリ・コネレーションを導入している賃貸管理会社の株式会社アミックス様では、すべてのアラートについて、その後の確認結果まで追跡しています。件数や傾向に加え、どの入居者にアラートが多く、どの入居者にはほとんど出ていないかも把握されています。

大切なのは、見守りをきちんと運用し、機能させ続けることです。目的に合ったセンシングを用い、アラートを確認した結果を積み重ね、入居者への理解を深めていく。そして、この積み重ねを、担当者に無理な負担をかけずに続けられる体制をつくること。これが、孤独死の早期発見につながります。

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晴れた日の中規模賃貸マンションと、買い物袋を提げて帰宅する高齢の入居者の写真イメージ

デナリ・コネレーションについて

デナリ・コネレーションは、賃貸住宅における孤独死の発見遅れを防ぐための見守りBPOサービスです。CO₂センサーによる見守りと、専任スタッフによる確認・電話対応を組み合わせ、管理会社の負担を抑えながら、見守りを継続できる体制を支えます。

初期費用なし、コンセントに差し込むだけ、1台から導入できます。現在の見守り体制の見直しや、少数の住戸からの導入についてもご相談いただけます。

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本記事で解説した「8つの実務」を、自社の管理物件でどこまで実行できているか確認できる「賃貸住宅の孤独死対策 8つの実務チェックシート(PDF)」をご用意しました。管理物件の状況や、発見までに目指す時間を書き込みながら、今できていることと、見直したいことを整理できます。社内での現状整理や、オーナー様への提案準備、見守り体制の見直しにご活用ください。

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出典一覧

※1 内閣府 孤独・孤立対策推進本部「孤独死・孤立死」ワーキンググループ報告書(令和7年4月)|発表ページ

※2 警察庁「警察取扱死体のうち、自宅において死亡した一人暮らしの者(令和7年)」(令和8年4月)|発表ページ

※3 内閣府「令和7年孤立死者数の推計について」(令和8年4月14日)|発表ページ

※4 日本少額短期保険協会 孤独死対策委員会「第10回 孤独死現状レポート」(2025年12月)|発表ページ

※5 あいおいニッセイ同和損保「タフ・すまいの保険 オプション特約(家主費用特約)」|発表ページ

※6 国土交通省「宅地建物取引業者による人の死の告知に関するガイドライン」(2021年10月)|発表ページ

※7 国土交通省住宅局「単身入居者受入れガイド」|発表ページ

※8 個人情報保護委員会「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)」|発表ページ

※9 サイチ「Wi-Fiセンシング」(公開情報)|発表ページ

※10 関西電力「はぴeまもるくん」(公開情報)|発表ページ

※11 愛知時計電機 ニュースリリース(水道スマートメーターを活用した見守り)|発表ページ

※12 丸文「ミリ波レーダーによる非接触バイタルセンシングの基礎」|発表ページ

※13 Apple「Apple Watch の転倒検出機能を使う」|発表ページ

※14 セコム「親の見守りプラン」(公開情報)|発表ページ

※15 NIST, A. Persily “Development of an Indoor Carbon Dioxide Metric”|発表ページ

※16 裁判所「相続の放棄の申述」|発表ページ

※17 国土交通省・法務省「残置物の処理等に関するモデル契約条項」|発表ページ

見守り機器を導入したのに使えないのはなぜ?|失敗しない3つの条件

窓辺の机で見守りの運用を書き出して見直す手元の写真イメージ
賃貸オーナーのイラストアイコン

賃貸オーナー

「思いきって見守り機器を入れたのですが、通知ばかり届いて、正直だんだん見なくなってしまって…。うちの入れ方が悪かったのでしょうか」

通知が届くたびに確認して、でも何ごともなくて。それが続くと、通知そのものを見なくなってしまいます。これは機器選びの失敗というより、とてもよくあるつまずき方です。この記事では、見守りが使われなくなる理由と、続けられる見守りに必要な3つの条件、そして今ある仕組みを見直す手順をまとめました。

この記事でわかること
見守り機器が「使えない」と感じられてしまう本当の理由
続けられる見守りに必要な3つの条件(センシング・運用・つながり)
今ある見守りを見直すときの、3ステップの進め方

「だんだん見なくなった」は、よくあるお話です

2026年7月の賃貸住宅フェアで、代表の竹本が「せっかく導入した見守り機器が『使えない』のはなぜか?」というテーマで登壇しました。50名を超える方にお集まりいただいたのですが、会場でよくうかがったのが「通知が多すぎて、だんだん見なくなってしまった」「空振りの確認が続いて、現場が疲れてしまった」という声です※1

選んだ機器が悪かったのでしょうか。セミナーでお伝えしたのは、原因の多くは機器そのものよりも、機器だけで見守りを完結させようとする仕組みのほうにある、ということでした。

デナリ・コネレーションのウェビナーで桜井良太先生(東京都健康長寿医療センター研究所)が紹介した内容にも、近いものがあります。独居の高齢者向けの見守り機器で、事故の予防に役立つと科学的に確認されたものはまだ見当たらない、という指摘です※2。機器に意味がないという話ではなく、機器と人の対応が組み合わさって初めて見守りになる、ということだと受け止めています。

ワンポイント
「通知を見なくなった」のは、担当者の意識が低いからではありません。人は、空振りが続く合図には反応しなくなるものです。見直すのは人ではなく、通知の設計のほうだと考えると、打ち手が見えてきます。

続けられる見守りに必要な、3つの条件

セミナーでは、”使える見守り”に必要な条件を3つに整理しました。これから導入を検討するときも、すでにある仕組みを見直すときも、この3つで点検できます。

“使える見守り”の3つの条件
センシング|対応が必要な変化に、そのときに気づけること
運用|あいまいな通知に振り回されず、対応の要否を見極められること
つながり|見守る人と、見守られる人とのつながりがあること

1つ目のセンシングは「気づけるか」です。ここが弱いと、そもそも変化を拾えません。2つ目の運用は「拾った合図を、どう仕分けるか」です。多くの現場がつまずくのは、実はここです。

3つ目のつながりは「気づいたあと、誰が声をかけるか」です。機械からの通知だけでは、ここが埋まりません。見守りは、最後は人の一声にたどりつく仕組みだからです。

管理会社の担当者が打ち合わせで見守りの運用を話し合う手元の写真イメージ

条件が欠けると、現場では何が起きるか

3つのうちどれが欠けているかで、困りごとの現れ方が変わります。今の見守りがしっくりこないとき、どこでつまずいているかを探す手がかりになります。

欠けている条件 起きていること 現場での感じ方
センシング
気づけていない
暮らし方によっては変化を拾えない 入れたのに、肝心なときに分からなかった
運用
仕分けられていない
対応が要るのか分からない通知が届き続ける 通知が多すぎて、見なくなった
つながり
誰が動くか未定
気づいても、最初に動く人が決まっていない 知らせは来るが、結局こちらが駆けつける

1行目は、機器のタイプが入居者さんの暮らし方に合っていないときに起きます。ある賃貸管理会社の方からは、電波や振動で在室を確かめるタイプについて「入居者さんの生活のしかたがさまざまなので、うまく検知できないことがあった」というお話をうかがいました※3

2行目と3行目は、機器を替えても解決しません。通知をどう仕分けるか、誰が最初に動くか。この2つを決めることが、そのまま解決になります。

夕方のあかるい共用廊下から見た集合住宅のおだやかな風景の写真イメージ

今ある見守りを見直す、3ステップ

STEP 1
先月届いた通知を、数えてみる
何件届いて、そのうち何件が本当に対応の必要なものだったか。この2つの数字が出るだけで、つまずいている場所がだいたい見えてきます。
STEP 2
「どうなったら動くか」の線引きを決める
すべての通知に同じ重さで向き合うと、現場がもちません。すぐ確かめるもの、しばらく様子を見るもの、記録だけでよいもの。3段階に分けるだけでも、負担はぐっと軽くなります。
STEP 3
最初に動く人を、決めておく
ご家族、管理会社、サービス提供側。最初に電話をかけるのは誰かを決めます。ここを外に任せられる仕組みなら、現場が抱える分はさらに減ります。

3つをひとつにまとめた形もあります

3つの条件を、それぞれ別々に用意するのは大変です。機器を選び、通知の仕分けを決め、最初に動く人まで整える。ここまでそろって、見守りはようやく回りはじめます。

デナリ・コネレーションは、この3つをひとつのサービスとしてお届けしている見守りです。専用機器「DENARI BOTS(デナリ・ボッツ)」をコンセントに挿すだけで、呼吸で変わる空気中のCO₂(二酸化炭素)の濃度から、お部屋にいるか・動いているかをそっと読み取ります。呼吸は、誰に言われなくても必ずあるもの。暮らし方に左右されにくいことが、1つ目の条件を支えます。

そして、ふだんと違う状態が続いたときは、コールセンターが電話で確認します。オーナーさん・管理会社が最初の一報を受けて駆けつける形ではないため、2つ目と3つ目をサービスの側で引き受けられます。カメラもマイクもなく、映像も音声も記録しないので、入居者さんのプライバシーの心配もありません。工事もWi-Fiも不要です。

実際に100台近くを運用している賃貸管理会社(株式会社アミックス)の方は、導入事例インタビューで「誤作動とか誤検知は、もうほぼないと言っていいぐらいなかった」と話しています※3。空振りの少なさは、そのまま現場の続けやすさにつながります。

夕暮れの集合住宅にひと部屋だけあかりがともるおだやかな風景の写真イメージ

よくある質問

通知を減らすと、大事な変化を見落としませんか?

減らすのは「対応のいらない通知」です。すぐ確かめるもの、様子を見るもの、と重さを分けておくと、本当に対応が必要な合図が埋もれなくなります。数を減らすというより、目立たせ方を変えるイメージです。

今の機器を入れ替えないと解決しませんか?

そうとは限りません。通知の線引きと、最初に動く人を決めるだけで使い心地が変わることもあります。それでも「肝心なときに分からない」感じが残るときは、センシングの方式が入居者さんの暮らし方に合っていない可能性があります。

見守りを入れるとき、入居者さんにはどう説明すればいいですか?

「何を見て、何を見ないか」を先に伝えるのがいちばん伝わります。カメラや音声のないタイプであれば、その点をはっきりお伝えするだけで、受け止め方はずいぶん変わります。

まとめ

  • 見守りが使われなくなる原因は、機器の性能より「機器だけで完結させる仕組み」にあります
  • 続けられる見守りには、センシング・運用・つながりの3つがそろっている必要があります
  • 機器を替える前に、通知の仕分けと、最初に動く人を決めるところから見直せます
今日できる一歩
先月届いた見守りの通知が何件だったか、数えてみませんか。
そのうち何件が本当に対応の必要なものだったか。この2つの数字が、次の一手を教えてくれます。
離れて暮らす親御さまが心配なご家族の方へ|見守りの選び方はご家族向けのコラムでご紹介しています。

出典一覧

  • ※1 デナリ・コネレーション「【出展レポート】賃貸住宅フェア2026|会場で実感した”見守り”への関心の高まり」(2026年8月)|出展レポート記事
  • ※2 桜井良太氏(東京都健康長寿医療センター研究所)による、独居高齢者向け見守り機器に関する研究状況の解説。デナリ・コネレーション主催ウェビナーでの紹介より|ウェビナーレポート記事
  • ※3 デナリ・コネレーション「【お客様の活用事例】株式会社アミックス 金子さま|導入事例インタビュー」(2026年5月)|動画を見る

実家が賃貸のときの親の見守り|大家さんに相談する前に知っておきたいこと

小さな集合住宅と鍵をならべたクレイ風のミニチュアイメージ
離れて暮らす娘のイラストアイコン

離れて暮らす娘

「実家は賃貸なので、勝手に見守りの機械を付けていいのか分からなくて。大家さんに聞くのも、なんだか気が重いんです」

何か始めたいのに、「賃貸だから」というだけで一歩目が止まってしまう。よくあるお気持ちだと思います。でも実は、賃貸だからこそ選びやすい方法もあります。この記事では、賃貸のお住まいで選べる見守りの3つのタイプと、部屋に置く前に確かめておきたいこと、そして大家さんや管理会社への切り出し方を、順番にまとめました。

この記事でわかること
賃貸の実家で選べる見守りの3タイプと、それぞれの向き不向き
部屋に置く前に確かめておきたい5つのこと
大家さん・管理会社への、角が立たない切り出し方

賃貸だと、一歩目でつまずいてしまいますよね

見守りのことを調べ始めると、たいてい持ち家を前提にした説明が出てきます。壁に取り付ける、配線を通す、工事の日を決める。読みながら「うちの実家は借りている家だし」と、そっと画面を閉じた方も多いのではないでしょうか。

加えて、大家さんや管理会社に連絡するという行為そのものが、少し重たく感じられます。高齢だと知られたら困るのではないか、面倒な入居者だと思われないか。心配とためらいが、同時にやってくるんですよね。

ただ、賃貸のお住まいでできることは、思っているよりずっとあります。むしろ「相談していい相手がいる」という点では、持ち家より心強い面もあります。

ワンポイント
賃貸で気をつけたいのは、ほとんどが「部屋に手を加えるかどうか」の一点です。壁や設備をさわらないものであれば、話はぐっとシンプルになります。

賃貸の実家で選べる見守りは、大きく3つ

誰が用意するのかで整理すると、迷いが減ります。3つのタイプに分けてみました。

タイプ だれが用意する? 賃貸での気をつけどころ
置くだけの機器
家族が買って持ち込む
家族が選んで、帰省のときに置いてくる 壁の取り付けや配線工事が要るものは避ける
人が訪ねる・電話する
自治体や民間のサービス
家族が申し込む。自治体の制度もある 部屋に何も付けないので制約は少ない
住まいの設備として
大家さん・管理会社が導入
物件の側で用意される。家族は相談するだけ 許可の心配がいらない。退去のときも困らない

どれかひとつに絞る必要はありません。デナリ・コネレーションのウェビナーで桜井良太先生(東京都健康長寿医療センター研究所)が紹介した調査では、いざというときに「これで足りている」と感じられている見守りは、複数の手段を組み合わせている場合と関連していたと報告されています※1。週末の電話に、もうひとつだけ足す。そのくらいの気持ちで十分です。

3つの見守りの選び方をならべたクレイ風のミニチュアイメージ

部屋に置く前に、確かめておきたい5つのこと

家族が機器を持ち込むタイプを選ぶときは、買う前にこの5つを見ておくと安心です。難しい確認ではありません。

賃貸で置く前のチェック
壁やドアに、穴を開けたりネジで留めたりしないか
電源はコンセントだけで足りるか(配線を増やさないか)
実家にWi-Fiがなくても使えるか
玄関の外や廊下など、共用の場所に付けるものではないか
引っ越すことになったとき、外して持ち出せるか

5つとも当てはまるものなら、家具や家電を置くのと同じ感覚で使えます。逆に、壁の工事や共用部への設置が必要なものは、家族の判断だけで進めずに、先に一度相談しておくと安心です。あとから元に戻すことになると、親御さんが困ってしまいます。

ちなみに、手すりの取り付けのように部屋に手を加えるものでも、相談すれば承諾してもらえることはあります。「聞いてはいけないこと」ではないんですよね。

大家さん・管理会社への、角が立たない切り出し方

連絡するとなると身構えてしまいますが、順番を決めておくと、ずいぶん気が楽になります。

STEP 1
先に、契約書を1か所だけ見ておく
賃貸借契約書の「模様替え」や「造作」について書かれた項目です。何がだめかが分かるだけで、聞くべきことがはっきりします。手元になければ、管理会社に写しをお願いすれば大丈夫です。
STEP 2
「許可をください」ではなく「相談させてください」で始める
最初のひとことは、こんな形で十分です。「母が一人で暮らしておりまして、離れているぶん様子が分かるようにしたいのですが、お部屋を傷つけない方法をご相談できますか」。心配の中身を先に伝えると、話が早く進みます。
STEP 3
ついでに、連絡先を最新にしておく
管理会社は、入居者の今の状況までは把握していないことがほとんどです。何かあったときに真っ先に連絡が来るよう、あなたの携帯番号を登録してもらいましょう。これだけでも、備えとしてはかなり大きいです。
電話で相談する人と集合住宅をならべたクレイ風のミニチュアイメージ

「高齢だと知られると不利になるのでは」と心配されるかもしれません。けれど今は、入居者の見守りに前向きな管理会社やオーナーさんも増えています。連絡先を伝えておくことは、相手にとっても助かる情報なんですよね。

工事もWi-Fiもいらない、「住まいの設備」という選び方

部屋に手を加えずに、しかも親御さんに何も操作させたくない。そう感じた方に知っていただきたいのが、デナリ・コネレーションです。

専用機器「DENARI BOTS(デナリ・ボッツ)」をコンセントに挿すだけ。呼吸で変わる空気中のCO₂(二酸化炭素)の濃度から、部屋にいるか・動いているかをそっと読み取ります。カメラもマイクもなく、映像も音声も記録しません。工事もWi-Fiもいらないので、壁にも設備にも手を加えません。ふだんと違う状態が続いたときは、コールセンターが電話で確認します。

このサービスは、賃貸物件のオーナーさんや管理会社が設備として導入するタイプです。だからこそ、賃貸のお住まいとは相性がいいんですよね。実際に100台近くを導入している賃貸管理会社(株式会社アミックス)の方は、導入事例インタビューで「コンセントに挿すだけなんで、もう何もいらない」「入居希望のお客さまに実物をお見せすると『え、こんなちっちゃいのでできるんだ』と驚かれる」と話しています※2

夕方の窓辺と湯呑みを配したクレイ風のミニチュアイメージ

親御さんの側の操作は、何もありません。実家が賃貸なら、「こういう見守りの設備は入れられますか」と、大家さんや管理会社にたずねてみる価値があります。まだ導入していない物件でも、資料を取り寄せて渡すところから話が始まることもあります。

よくある質問

親の家は賃貸ですが、家族が勝手に見守りの機器を置いてもいいですか?

コンセントに挿すだけ、棚に置くだけといった、部屋に手を加えないものであれば、家電を置くのと同じように考えて差し支えないことがほとんどです。壁に穴を開ける、共用部に付ける、配線を通すといった場合は、先に管理会社へ相談してください。

相談したら、高齢だからと嫌がられませんか?

気になりますよね。ただ、管理会社にとっていちばん困るのは「何かあったときに連絡が取れないこと」です。家族の連絡先が分かっていて、様子を気にかけている人がいると伝わることは、相手にとって安心材料になります。

費用は誰が払うことになりますか?

家族が持ち込む機器なら家族の負担、住まいの設備として導入されるものなら物件の側の負担になるのが一般的です。自治体によっては、緊急通報の装置などを低い負担で使える制度もあります。お住まいの市区町村の窓口や、地域包括支援センター(高齢者の暮らしの何でも相談窓口)で聞いてみてください。

まとめ

  • 賃貸で気をつけるのは、ほとんどが「部屋に手を加えるかどうか」の一点です
  • 選べるのは、置くだけの機器・人が訪ねるサービス・住まいの設備としての見守りの3タイプです
  • 大家さんや管理会社には「許可」ではなく「相談」から。連絡先を最新にしておくだけでも備えになります
今日できる一歩
実家の管理会社の名前と電話番号を、スマホに登録しておきませんか。
相談するかどうかは、あとで決めて大丈夫です。番号がすぐ出てくるだけで、いざというときの動きが変わります。
賃貸物件のオーナー様・管理会社様へ|入居者様の見守りを物件の設備として導入いただけます。資料のご請求はこちら

出典一覧

  • ※1 桜井良太氏(東京都健康長寿医療センター研究所)による、見守りの組み合わせと安心感の関連についての調査。デナリ・コネレーション主催ウェビナーでの紹介より|ウェビナーレポート記事
  • ※2 デナリ・コネレーション「【お客様の活用事例】株式会社アミックス 金子さま|導入事例インタビュー」(2026年5月)|動画を見る

実家の冷蔵庫に賞味期限切れが並んでいたら|責めずに気づくチェック

実家の台所で冷蔵庫の扉を開ける手元の写真イメージ
離れて暮らす娘のイラストアイコン

離れて暮らす娘

「久しぶりに実家の冷蔵庫を開けたら、賞味期限切れがずらり。心配なだけなのに、つい強い言い方をしてしまいました」

扉を開けたときの、あの胸がすっと冷える感じ。心配だからこそ、言葉がきつくなってしまうんですよね。冷蔵庫の中は、親御さんの暮らしがいちばん正直に出る場所です。この記事では、冷蔵庫で気づける5つのチェックポイントと、責めずに片づける3ステップ、そして帰ったあとの心配を軽くする方法を、やさしくまとめました。

この記事でわかること
冷蔵庫で気づける、暮らしの変化5つのチェックポイント
親御さんを責めずに片づける3ステップ
帰ったあとも「いつもどおり」が分かる備え方

冷蔵庫の中は、暮らしがいちばん出る場所です

期限切れが並んでいると、「だらしなくなってしまった」と感じるかもしれません。でも、理由は別のところにあることがほとんどです。

買い物に行く回数が減った。品数を作るのがおっくうになった。ひとりぶんの量が分からず、つい多めに買ってしまう。どれも、責められるようなことではありません。

それに「もったいない」は、長く大切にされてきた気持ちです。頭ごなしに否定されると、心を閉ざしてしまうこともあります。

ワンポイント
冷蔵庫の中身は「片づけの問題」ではなく「暮らしのリズムの記録」です。何が入っているかより、前に帰ったときから変わったかどうかに目を向けると、見えるものが変わります。

冷蔵庫で気づける、5つのチェックポイント

帰省中に、さりげなく見られる場所です。数えたり点検したりする必要はありません。次のうち、いくつ当てはまるかを見てみてください。

冷蔵庫でわかる、暮らしの変化
同じ食品が、いくつも重なって入っている
手をつけていない総菜やお弁当が、そのまま残っている
調味料は減っていないのに、生鮮品だけが傷んでいる
冷凍室がぎっしりで、奥のものが取り出せない
期限切れが「奥」ではなく「手前」にある
冷蔵庫の中の食品をそっと確かめる手元の写真イメージ

1つ2つなら、たまたま忙しかっただけかもしれません。気にしたいのは、前に帰ったときより増えているかどうかです。とくに調味料だけが減っていないときは、買ってはいても料理をする回数が減っているサインのことがあります。

サインがあっても、すぐ決めつけなくて大丈夫です

調べていくと「認知症のサインかも」という言葉に行き当たって、不安になった方も多いと思います。たしかに、買ったことを忘れて同じものを買うといった変化が背景にあることはあります。

ただ、体調がすぐれなかった時期や、暑さで買い物に出られなかった時期にも、同じことは起こります。一度の光景だけで決めつけなくて大丈夫です。

デナリ・コネレーションのウェビナーで桜井良太先生(東京都健康長寿医療センター研究所)が紹介した研究では、電気の使い方のような日々の暮らしのパターンの変化が、暮らしぶりの変化に気づく手がかりになり得ると報告されています※1。冷蔵庫の中身も、同じように暮らしのパターンが表れる場所です。ウェビナーの内容はこちらのレポート記事でも読めます。

台所に並んで立ち一緒に食材を片づける親子の後ろ姿の写真イメージ

大切なのは、その日一日で判断することではなく、いつもとの違いが続いているかを見ていくことです。気がかりが消えないときは、地域包括支援センター(高齢者の暮らしの何でも相談窓口)に話してみてください。無料で相談でき、「もう少し様子を見ていいのか」を一緒に考えてくれます。

責めずに片づける、3つのステップ

その場でできる進め方を、3つに分けました。順番がいちばん大事です。

STEP 1
黙って捨てず、まず一緒に開ける
留守のあいだにこっそり処分すると、あとで「無くなった」と混乱のもとになることがあります。「お茶いれるね」くらいの流れで扉を開けて、隣に立つところから始めましょう。
STEP 2
「いつ買ったの」ではなく「最近なに食べてる?」と聞く
日付を問い詰められると、責められているように感じてしまいます。食べたいものの話に変えると、買い物に行きにくい、作るのがしんどい、といった本当の理由が出てきやすくなります。
STEP 3
全部ではなく、ひとつの棚だけ
一気に空にすると、親御さんには「自分のやり方を否定された」だけが残ります。「ここの段だけ、すっきりさせようか」と区切って、空いた場所に好きなものを買い足しておきましょう。

帰ったあとの心配を、仕組みで軽くする

片づけて帰っても、しばらくすると「今ごろ、また同じことになっていないかな」と気になってきますよね。この繰り返しをやわらげる方法を、3つのタイプに整理しました。

タイプ できること 親御さんの負担
電話やLINEで聞く
今日から・無料
「なに食べた?」の一言で、食事の様子がつかめる 毎回聞かれると気にする方もいる
買い物・配食のサービス
週1回から
食事が届くうえ、定期的に人の目が入る 受け取る時間を合わせる必要がある
センサー型の見守り
住まいに置くだけ
聞かなくても「いつもどおり」が分かる。操作も返信もいらない ほぼゼロ。ふだんどおり暮らすだけ

どれかひとつに決める必要はありません。「週末の電話」と「操作のいらない見守り」のように組み合わせるほど、次の帰省までの不安は小さくなります。

冷蔵庫を開けに行けない日も、いつもどおりが分かる

「離れていても、暮らしの様子だけは知っておきたい」。そう感じた方に知っていただきたいのが、デナリ・コネレーションです。

専用機器「DENARI BOTS(デナリ・ボッツ)」をコンセントに挿すだけ。呼吸で変わる空気中のCO₂(二酸化炭素)の濃度から、部屋にいるか・動いているかをそっと読み取ります。カメラもマイクもなく、映像も音声も記録しません。工事もWi-Fiもいりません。ふだんと違う状態が続いたときは、コールセンターが電話で確認します。

親御さんの側の操作は、何もありません。冷蔵庫を開けに行けない距離でも、「今日もいつもどおり」が分かる。実際に100台近くを導入している賃貸管理会社(株式会社アミックス)の方は、導入事例インタビューで「誤作動や誤検知はほぼないと言っていいぐらいなかった」と話しています※2

夕方の食卓でお茶をいれる高齢の親の手元の写真イメージ

このサービスは、賃貸物件のオーナーさんや管理会社が設備として導入するタイプです。実家が賃貸なら「こういう見守りの設備はありますか」と、大家さんや管理会社にたずねてみる価値があります。

よくある質問

賞味期限切れがあるだけで、認知症を疑ったほうがいいですか?

一度の光景だけで判断する必要はありません。体調や気候、買い物のしにくさでも同じことは起こります。気にしたいのは、前に帰ったときと比べて増えているかどうかです。気がかりが消えないときは、地域包括支援センターに相談してみてください。

親のいないうちに、こっそり捨ててもいいですか?

できれば避けたい方法です。「あったはずのものがない」という混乱や、不信感につながることがあります。明らかに傷んでいるものだけを一緒に取り除き、残りは「この段だけ整理しようか」と声をかけながら進めるほうが、次につながります。

遠方で、次に帰れるのが半年先です。何かできますか?

電話で「なに食べた?」と聞くだけでも、食事の様子はつかめます。あわせて、配食サービスや、親御さんの操作がいらない見守りを組み合わせると、帰れない期間の不安がやわらぎます。実家が賃貸なら、管理会社に相談できることもあります。

まとめ

  • 冷蔵庫の中身は「片づけの問題」ではなく、暮らしのリズムが表れる場所です
  • 気にしたいのは一度の光景ではなく、前に帰ったときからの変化が続いているかどうかです
  • 片づけは「一緒に開ける→食べたいものを聞く→ひとつの棚だけ」の順に、責めずに進めましょう
今日できる一歩
次に電話するとき、「冷蔵庫どうなってる?」ではなく「最近なに食べた?」と聞いてみませんか。
同じことを知りたいのに、返ってくる言葉がずいぶん変わります。
賃貸物件のオーナー様・管理会社様へ|入居者様の見守りを物件の設備として導入いただけます。資料のご請求はこちら

出典一覧

  • ※1 桜井良太ほか(東京都健康長寿医療センター研究所)による、暮らしのパターンの変化に関する研究(Geriatrics & Gerontology International, 2026)。デナリ・コネレーション主催ウェビナーでの紹介より|ウェビナーレポート記事
  • ※2 デナリ・コネレーション「【お客様の活用事例】株式会社アミックス 金子さま|導入事例インタビュー」(2026年5月)|動画を見る

親がエアコンをつけないとき|説得しないで実家の暑さに気づく方法

夏の実家でエアコンをつけずに過ごす親を気づかう場面の切り絵風イラスト
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離れて暮らす娘

「電話で『エアコンつけてる?』と聞くと、いつも『大丈夫、涼しいよ』って。でも、この暑さで本当に大丈夫なのかなと思ってしまって…」

聞くたびに「大丈夫」と返ってくる。それでも心配が消えない。そんな夏を過ごしている方は、たくさんいらっしゃいます。

かといって、電話のたびに「つけてね」と言うのも気が引けますよね。心配して言っているのに、小言のように聞こえてしまいそうで。

この記事では、説得しなくてもすむ道を考えます。親御さんがエアコンをつけない理由を知ることから、はじめてみませんか。

この記事でわかること
エアコンをつけないのは、がんこさではなく体の変化かもしれない
説得のかわりに「実家の暑さが分かる」ようにする3つの方法
帰省したときにできる、負担にならない3ステップ

「大丈夫」の一言で終わってしまうのが、いちばんもどかしい

「暑くない?」「大丈夫よ」。この二往復で会話が終わってしまう。それ以上は聞けないまま、電話を切ったあとにモヤモヤが残ります。

親御さんに悪気はありません。心配をかけたくないから「大丈夫」と言う。そしてご本人も、本当に大丈夫だと思っています。ここに、すれ違いの入り口があります。

つまり、これは意地の張り合いではないのです。暑さの感じ方が、親世代と私たちで違っている。まずはそこから見ていきます。

ワンポイント
「言っても聞いてくれない」と感じたときは、伝え方より先に、暑さの感じ方が違うことを思い出してみてください。説得の相手は親御さんではなく、体の変化のほうかもしれません。

親御さんがエアコンをつけないのには、理由があります

年齢を重ねると、暑さやのどの渇きに対する感覚が、少しずつにぶくなっていきます。体にたまった熱を逃がす力も落ちてきます※1

体の中の水分量も変わります。成人では体重の約60%なのに対し、高齢の方は約50%といわれています※1。もともと余裕が少ないところに、暑さを感じにくいことが重なるわけです。

「暑くないから、つけない」。この言葉は、がまんでも強がりでもなく、そのとおりの実感なのかもしれません。

よく聞かれる、3つの理由
暑さを感じにくい(体の変化。本人の気のせいではありません)
電気代が気になる(「子どもに迷惑をかけたくない」という気持ちの表れのことも)
冷房で体がだるくなる(過去にひえて体調をくずした経験があるとなおさら)

理由が分かると、かける言葉も変わってきます。「つけて」ではなく、「冷えるのが苦手なら、弱めの設定で風が当たらないようにしてもいいみたいだよ」。そんな言い方なら、受け取ってもらいやすくなります。

室温と湿度を数字で確かめると実家の暑さが分かることを示した切り絵風の図解イラスト

説得するより、「暑さが見える」ようにしてみる

感じ方が違うのなら、話し合いで埋めるのは大変です。そこで発想を変えて、暑さを数字にするという手があります。

「暑いでしょう」ではなく「今、31度あるみたいだよ」。数字は、責めるひびきを持ちません。親御さんも受け取りやすく、こちらも様子が分かって安心できます。

方法 分かること 続けやすさ
電話で聞く
いちばん手軽
そのときの返事だけ 毎日は聞きづらい
温湿度計を置く
見える場所に一つ
親御さん自身が気づける 見てもらえるかは分からない
住まいの設備で見守る
離れていても分かる
室温や湿度、部屋にいるかどうか 親御さんの操作は不要

どれが正解ということはありません。まずは温湿度計を一つ置いてみる。それだけでも、実家の夏はずいぶん見えやすくなります。

帰省したときに、できる3つのこと

お盆などで実家に帰る予定があるなら、その数日はいちばんの機会です。長い説得よりも、次の3つのほうが効きます。

STEP 1
エアコンがちゃんと動くか確かめる
つけない理由が「効かないから」ということもあります。冷風が出るか、フィルターがほこりで詰まっていないかを見てみてください。掃除をするだけで、涼しさが戻ることもあります。
STEP 2
リモコンの設定を、いっしょに決める
設定温度を一つに決めて、リモコンに付せんを貼っておくと迷いません。夜のタイマーで切れてしまうお宅も多いので、寝るときの使い方もその場で話しておけると安心です。
STEP 3
見える場所に、温湿度計を一つ置く
居間の目に入るところに置いておくと、「今日は暑いね」という会話の種になります。帰ったあとの電話でも、「今、何度って出てる?」と聞けるようになります。
帰省した子と親がリビングでエアコンのリモコンを見ながら話す様子の切り絵風イラスト

部屋の空気から、そっと見守るという方法

「帰省のあいだは安心。でも、帰ったあとが心配」。そう感じたときの選択肢のひとつが、デナリ・コネレーションです。

専用機器「DENARI BOTS(デナリ・ボッツ)」をコンセントに挿すだけ。呼吸で変わる空気中のCO₂(二酸化炭素)の濃度から、部屋にいるか・動いているかをそっと読み取ります。カメラもマイクもなく、映像も音声も記録しません。工事もWi-Fiもいりません。ふだんと違う状態が続いたときは、コールセンターが電話で確認します。

本体には温度・湿度のセンサーも入っています。部屋が暑くなりすぎていないか、エアコンが使われているかも、離れたところから数字で分かります。

夏の明るい居間でくつろぐ高齢の親の切り絵風イラスト

親御さんがすることは、とくにありません。このサービスは賃貸物件のオーナーさんや管理会社が設備として導入するタイプなので、実家が賃貸なら「こういう見守りの設備はありますか」とたずねてみる価値があります。

よくある質問

何度言っても、エアコンをつけてくれません。

回数を重ねるほど、聞き流されやすくなります。言葉を増やすより、温湿度計を置いて数字で話す形に切りかえてみてください。「暑いよ」より「30度こえてるよ」のほうが、すっと届くことがあります。

設定温度は何度がよいのでしょうか?

一律の正解はなく、住まいや体調によって変わります。冷えが苦手な方は、低い温度で短く使うより、高めの設定で長くつけておくほうが体に負担が少ないこともあります。持病がある場合は、かかりつけの先生に相談してみてください。

遠くに住んでいて、様子を見に行けません。

近所の方やご親戚に、暑い日だけ声をかけてもらう形もあります。お住まいの地域包括支援センター(高齢者の暮らしの何でも相談窓口)に、夏の見守りの取り組みがないか聞いてみるのも一つです。

まとめ

  • エアコンをつけないのは、がんこさではなく、暑さを感じにくくなる体の変化が背景にあることが多い
  • 説得を重ねるより、温度を数字にして共有すると、責めずに話せるようになる
  • 帰省中はエアコンの効き・リモコンの設定・温湿度計の3つを見ておくと、帰ったあとが楽になる
今日できる一歩
次の電話で、「そっちの部屋、今なん度くらい?」と聞いてみませんか。
答えが返ってこなければ、温湿度計を一つ送るところから。それだけで、この夏の心配はずいぶん軽くなります。
賃貸物件のオーナー様・管理会社様へ|入居者様の見守りを物件の設備として導入いただけます。資料のご請求はこちら

出典一覧

  • ※1 環境省・厚生労働省・経済産業省「高齢者のための熱中症対策」(2023年5月版)|発表ページ

見守りカメラとセンサーの違いは?親の暮らしに合うほうの選び方

見守りカメラとセンサーのちがいをやさしくえがいたイラスト
離れて暮らす娘のイラストアイコン

離れて暮らす娘

「実家にカメラを置こうかと調べたんです。でも『見張られてるみたい』と言われそうで、結局なにも言えないままで…」

調べては閉じて、また調べる。そんな夜を過ごしている方は、けっしてめずらしくありません。

見守りの機器をしらべると、まず「カメラ」と「センサー」が出てきます。名前は聞いたことがあっても、なにがどう違うのかは分かりにくいですよね。

この記事では、ふたつのちがいを機能ではなく「親御さんの暮らしがどう変わるか」から見ていきます。読み終えるころには、どちらを選ぶかの手がかりが見えているはずです。

この記事でわかること
カメラとセンサーは「なにで気づくか」がちがう
どちらが親御さんに向いているか、3つの見わけかた
置くと決める前に、順番にたしかめたいこと

迷ってしまうのは、親御さんの気持ちを考えているからです

「安心したいだけなのに、どうしてこんなに迷うんだろう」。そう思ったことはありませんか。

迷いの正体は、たぶん機器えらびではありません。安心したい気持ちと、親御さんの暮らしをそのままにしておきたい気持ち。そのふたつが、同時にあるからです。

親御さんにとって、自宅は自分のペースで過ごせる場所です。そこに何かを置く相談は、暮らしそのものの話になります。だから言葉を選んでしまう。それは慎重さであって、決められない弱さではありません。

ワンポイント
えらぶ基準は「どちらが高性能か」ではありません。「どちらなら、親御さんがふだんどおりに暮らせるか」。この一点で考えると、迷いがすっと減ります。

カメラとセンサーは「なにで気づくか」がちがいます

ふたつのいちばんの違いは、こまかい機能ではありません。様子を知る手がかりが、映像なのか、暮らしの変化なのかというところです。

カメラは、映像そのものを見て確かめます。センサーは、映像を使わず、動きや空気の変化といった「暮らしのしるし」から読み取ります。

タイプ なにで気づくか 暮らしの中では
カメラ型
映像で確かめる
その場の映像を見て様子を確認する 見られていると感じる方もいる
動きのセンサー型
人の動き・扉・家電
動いたか、使ったかの記録から気づく ふだんどおりに過ごせる
空気のセンサー型
呼吸で変わる空気から
部屋の空気の変化から在室を読み取る 機器に触れなくてよい。操作もなし

どれが優れているという話ではありません。カメラは、様子をこの目で見たいときに力を発揮します。センサーは、暮らしを変えずに続けたいときに向いています。

カメラは映像で、センサーは暮らしの変化で気づくちがいを示したイラスト図解

どちらが向いているかは、この3つで見わけられます

えらぶときは、機能表を見くらべるより、親御さんのふだんの様子を思い出すほうが早道です。次の3つを、ひとつずつ思い浮かべてみてください。

親御さんの様子を思い出してみる
人が来ると身なりを整える方かどうか(気をつかう方はカメラを負担に感じやすい)
機械の操作をおっくうがるかどうか(充電や設定が続かないことは多い)
知りたいのは「今の様子」か、「いつもと違うとき」か

3つ目が、いちばんの分かれ道かもしれません。今この瞬間の姿を見たいならカメラが合います。いつもと違うことが起きたときにだけ知りたいなら、センサーのほうが向いています。

毎日の映像は、思っていたより見なくなるものです。見なくなったころに気づきたいことが起きる。そう考えると、続けやすさも大切な基準になります。

実家の居間で親と子がおだやかに話している写真イメージ

置くと決める前に、順番にたしかめたいこと

どちらを選ぶにしても、先に決めておくと後がらくになることがあります。順番にご案内します。

STEP 1
親御さんに、先に伝える
あとから知ると、内容よりも「黙って決められた」ことのほうが心に残ります。ご本人が話せる状態なら、置く前に伝えて、いっしょに決めるのがいちばん近道です。
STEP 2
置く場所を、いっしょに決める
カメラを選ぶなら、寝室や浴室、着替えをする場所は避けるのが基本です。「玄関と居間だけ」のように範囲をしぼると、受け入れられやすくなります。
STEP 3
気づいたあと、だれが動くかを決めておく
見落とされがちですが、ここがいちばん大事です。異変に気づいたとき、遠くにいるご家族はすぐには動けません。近くの方や、連絡してくれる窓口があるかを先に確かめておきます。

暮らしをそのままに、そっと見守るという選び方

「カメラは気が引ける。でも、機械の操作を親にお願いするのも気が重い」。そんなときの選択肢のひとつが、デナリ・コネレーションです。

専用機器「DENARI BOTS(デナリ・ボッツ)」をコンセントに挿すだけ。呼吸で変わる空気中のCO₂(二酸化炭素)の濃度から、部屋にいるか・動いているかを、そっと読み取ります。カメラもマイクもなく、映像も音声も記録しません。工事もWi-Fiもいりません。

親御さんがすることは、とくにありません。充電も、ボタンを押すことも、身がまえることも不要です。ふだんと違う状態が続いたときは、コールセンターが電話で確認します。

明るい窓辺で植物に水をやる高齢の親の写真イメージ

このサービスは、賃貸物件のオーナーさんや管理会社が、物件の設備として導入するタイプです。実家が賃貸なら、「こういう見守りの設備はありますか」と管理会社にたずねてみる価値があります。

よくある質問

やはりカメラのほうが安心なのではありませんか?

「今の様子をこの目で見たい」という場面では、カメラが力を発揮します。ただ、続けて見るのは思ったより大変です。毎日確認できそうか、親御さんが気にせず過ごせそうか。そのふたつで考えてみてください。

親に言わずに設置してもよいものでしょうか?

ご本人が話せる状態なら、先に伝えることをおすすめします。あとから分かったときの気まずさは、想像よりも長く残ります。「私が安心したいから」と、ご自分を主語にして切り出すと伝わりやすくなります。

センサーだけで、いつもと違うことに気づけますか?

映像のように「今どうしているか」は分かりません。そのかわり、在室や活動のようすが続けて分かるため、いつもと違う状態が続いたときに気づく仕組みになっています。知りたいことがどちらかで選び分けてください。

まとめ

  • カメラは映像で、センサーは暮らしの変化で気づく。優劣ではなく、向き不向きのちがい
  • 「今の様子を見たい」ならカメラ、「いつもと違うときに知りたい」ならセンサーが合いやすい
  • どちらを選んでも、先に親御さんに伝えることと、気づいたあとに動く人を決めておくことが大切
今日できる一歩
次の電話で、「最近どんな一日を過ごしてる?」と聞いてみませんか。
起きる時間、出かける日、テレビを見る時間。ふだんのリズムが分かると、カメラとセンサーのどちらが合うかも見えてきます。
賃貸物件のオーナー様・管理会社様へ|入居者様の見守りを物件の設備として導入いただけます。資料のご請求はこちら

【出展レポート】賃貸住宅フェア2026|会場で実感した“見守り”への関心の高まり

2026年7月29日・30日 東京ビッグサイト「賃貸住宅フェア2026」出展レポート

賃貸住宅フェア2026のデナリ・コネレーションのブースの写真

7月29日(水)・30日(木)の2日間、東京ビッグサイトで開催された「賃貸住宅フェア2026」に、デナリ・コネレーションを運営する日伸貿易株式会社が出展しました。

ブースやセミナーに足を運んでくださった皆さま、暑いなか本当にありがとうございました。

このコラムでは、ふだんは離れて暮らす親御さんの見守りについてお届けしています。今回は少し趣向を変えて、展示会の会場の様子をレポートとしてお届けします。

この記事でわかること
賃貸住宅フェア2026と、デナリのブースの様子
セミナー「せっかく導入した見守り機器が『使えない』のはなぜか?」でお伝えしたこと
会場で実感した、“見守り”への関心の高まり

東京ビッグサイトへ、「見守りの話」をしに行ってきました

賃貸住宅フェアは、賃貸住宅のオーナーさんや管理会社の方が全国から集まるイベントです。今年は「リフォーム産業フェア2026」「テナント・土地活用展2026」との同時開催。会場は2日間、たくさんの人でにぎわっていました。

賃貸住宅フェア2026会場内のデナリ・コネレーションのブース周辺の写真

デナリのブースは、2メートル四方の小さなスペースです。それでも、パネルと実機、デモ画面と動画をぎゅっと詰め込みました。通りかかった方に「見守りの今」をお伝えする場所です。

ブースで投げかけた、2つの問い

ブースのパネルには、2つの問いを掲げました。「その見守り、確実な早期発見が本当にできていますか?」。そして「まだ高齢者入居を断っていますか?」です。

どちらも、デナリ・コネレーションがずっと向き合ってきたテーマです。この問いに足を止めてくださる方が、たくさんいらっしゃいました。実機やデモ画面をのぞきこんで、じっくり質問してくださる方も。2日間でお話しできた方は、のべ70名を超えました。

印象的だったのは、同じ「見守り」に関わる事業者の方の来訪も多かったことです。それだけこの分野に、業界全体の真剣なまなざしが注がれているのだと感じました。

セミナー「せっかく導入した見守り機器が『使えない』のはなぜか?」

2日目の7月30日には、代表の竹本がセミナーに登壇しました。テーマは「せっかく導入した見守り機器が『使えない』のはなぜか?」です。

賃貸住宅フェア2026のセミナープログラム案内パネルの写真

おかげさまで会場の席はほぼ埋まり、50名を超える方にご参加いただきました。メモを取りながら聞いてくださる方が多く、この悩みの切実さを感じる時間でした。

ほぼ満席となったデナリ・コネレーションのセミナー会場の写真

「通知が多すぎて、だんだん見なくなってしまった」「空振りの確認が続いて、現場が疲れてしまった」。見守り機器を入れたのに使えていない、という悩みは、実はとてもよくあるお話です。

セミナーでは、その原因は機器そのものよりも「機器だけで見守りを完結させようとする仕組み」にある、というお話をしました。そのうえで、“使える見守り”に必要な条件を整理しました。

セミナーでお伝えした、“使える見守り”の3つの条件
センシング|対応が必要な変化に、オンタイムで気づけること
運用|あいまいなアラートに振り回されず、対応の要否を見極められること
つながり|見守る人と見守られる人とのつながりがあること

デナリ・コネレーションは、CO₂(呼吸)センサーで人の「存在」を見守り、ふだんと違う状態が続いたときはコールセンターが架電で確認します。この3つの条件を、ひとつのサービスとして提供している点が特長です。

会場で実感した、“見守り”への関心の高まり

2日間を通して感じたのは、「高齢の入居者さんをどう受け入れるか」が、業界全体の大きなテーマになっているということです。

ブースでは、「まさにいま管理物件で困っている」という具体的なご相談を多くいただきました。会期が終わってすぐに、導入に向けたご相談も始まっています。

ワンポイント
見守りえらびは「機器えらび」ではなく「仕組みえらび」。カタログの機能表よりも、“通知のあとに誰が動いてくれるか”に注目すると、選びやすくなります。

離れて暮らす親御さんが心配なご家族へ

展示会は業界向けのイベントですが、この熱気は、親御さんを心配するご家族にとっても安心材料だと思います。住まいの側に見守りを備える動きが、確実に広がっているからです。

賃貸住宅に設備として見守りが入れば、親御さんが自分で機器を買ったり、設定をがんばったりする必要はありません。「親の住まいの大家さんや管理会社に、見守りについて聞いてみる」。そんな選択肢があることを、覚えておいていただけたらうれしいです。

開催概要

  • 名称: 賃貸住宅フェア2026(リフォーム産業フェア2026・テナント・土地活用展2026と同時開催)
  • 会期: 2026年7月29日(水)・30日(木)
  • 会場: 東京ビッグサイト 西1・2ホール
  • 出展: 日伸貿易株式会社(デナリ・コネレーション)
  • セミナー: 「せっかく導入した見守り機器が『使えない』のはなぜか?」(7月30日/登壇: 日伸貿易株式会社 代表取締役 竹本 光伸)

まとめ

  • 賃貸住宅フェア2026に出展し、のべ70名を超える方と直接お話しできました
  • セミナーはほぼ満席。“使える見守り”の3つの条件をお伝えしました
  • 高齢の入居者さんの見守りへの関心は、業界全体で高まっています
今日できる一歩
まずは資料を、気軽にながめてみませんか。
展示会でお伝えした内容は、資料でもご覧いただけます。ご家族の方も、オーナーさま・管理会社さまも、お気軽にどうぞ。
賃貸物件のオーナー様・管理会社様へ|入居者様の見守りを物件の設備として導入いただけます。資料のご請求はこちら

親の見守りの費用は誰が払う?負担を減らす選び方と、話の切り出し方

親の見守りの費用について家族で話し合う様子をえがいたあたたかいイラスト
離れて暮らす娘のイラストアイコン

離れて暮らす娘

「見守りを付けたほうがいいのは、わかっているんです。でも月々のお金を誰が出すのか…。親に切り出すのも、なんだか気が引けてしまって」

その気まずさ、よくわかります。見守りそのものより、お金の話のほうが切り出しにくい。そう感じている方は、けっしてめずらしくありません。

この記事では、見守りの費用を「いくらか」ではなく「どんなかたちで、だれが負担するのか」から整理します。読み終えるころには、親御さんに話を切り出す順番まで見えているはずです。

この記事でわかること
見守りの費用が「誰の財布から出るのか」、4つのかたち
自治体の窓口にある、負担の小さい選択肢
親御さんにお金の話を切り出す、角が立たない3ステップ

「お金の話」が切り出しにくいのは、あなただけではありません

見守りを調べはじめて、最初につまずくのが費用のことですよね。月々いくらかかるのかも気になりますが、それ以上に重いのが「誰が払うのか」ではないでしょうか。

親御さんのお金から出すとなると、「勝手に決められた」と思われないか気になります。自分が出すとなると、兄弟姉妹との温度差が頭をよぎります。どちらにしても、口に出すには少し勇気がいります。

でも、迷っているのはお金が惜しいからではないですよね。親御さんの気持ちを大切にしたいからこそ、言葉を選んでいる。まずはそこを、ご自分でみとめてあげてください。

ワンポイント
お金の話は、じつは「これからの暮らしをどうするか」の話です。金額から入らず、心配していることから話しはじめると、ぐっと伝わりやすくなります。
見守りの費用が誰の負担になるかを4つのかたちで示したイラスト図解

見守りの費用は「かたち」で見ると分かりやすい

見守りの費用は、サービスによって幅があります。金額をひとつずつ比べる前に、「どんなかたちのお金なのか」で分けてみると、ぐっと選びやすくなります。

タイプ 費用のかたち 向いているのは
電話・訪問型
人が関わる
月々の利用料。回数が増えるほど上がる 人と話すのが好きな親御さん
家電・アプリ型
手持ちの機器で
少額の月額。無料のものもある スマホや家電に抵抗のない方
自治体の制度型
緊急通報システム
自己負担が小さい。無料の地域も 対象の条件に当てはまる方
住まいの設備型
物件に備わっている
ご家族が個別に契約しないかたち 賃貸にお住まいの親御さん

同じ「見守り」でも、お金の出どころはまったく違います。ご家族が毎月払うもの、自治体の制度を使うもの、住まいにもともと備わっているもの。どれが親御さんの暮らしに合うかで考えると、比べる軸が定まります。

自治体の窓口に、負担の小さい選択肢があることも

見守りは、民間のサービスだけではありません。多くの市区町村が、ひとり暮らしの高齢者に向けた「緊急通報システム」という制度を持っています。

負担のしかたは地域でちがいます。たとえば大阪市では、前年の所得税が課税されている世帯で月額940円、非課税の世帯は無料とされています※1。新宿区のように、設置のときに2,700〜3,100円を払えば、その後の月額負担がないところもあります※2

年齢や健康の状態などの条件はありますが、まず調べてみる価値は十分にあります。窓口は、親御さんがお住まいの市区町村の高齢福祉の担当課か、地域包括支援センター(高齢者の暮らしの何でも相談窓口)です。

まず聞いてみたい3つの窓口
実家のある市区町村の高齢福祉の担当課(緊急通報システムはありますか)
地域包括支援センター(親の状況に合う見守りはありますか)
実家が賃貸なら、大家さん・管理会社(見守りの設備はありますか)
自宅の食卓で書類を見ながら家族で話し合う子世代の写真イメージ

親にお金の話を切り出す、3つのステップ

選択肢が見えてきたら、いよいよ親御さんとの会話です。順番を少し変えるだけで、受け取られ方はずいぶん変わります。

STEP 1
心配していることを、正直に伝える
「見守りを付けよう」から入ると、身がまえられてしまいます。「この前、電話がつながらなくて心細かった」など、ご自分が感じたことから話しはじめてみてください。
STEP 2
主語を「私」にする
「お母さんのため」と言われると、年寄り扱いされたと感じる方もいます。「私が安心したいから」と主語を変えるだけで、同じ提案でも受け取り方がやわらぎます。
STEP 3
お金は「選択肢」として並べる
金額をひとつに決めてから相談すると、押しつけに聞こえがちです。自治体の制度・民間のサービス・住まいの設備、と並べて一緒に選ぶ形にすると、角が立ちません。

ご家族が費用で悩まずにすむ見守りもあります

親御さんが賃貸にお住まいなら、見守りが住まいの設備として備わっているケースもあります。その選択肢のひとつが、デナリ・コネレーションです。

専用機器「DENARI BOTS(デナリ・ボッツ)」をコンセントに挿すだけ。呼吸で変わる空気中のCO₂(二酸化炭素)の濃度から、部屋にいるか・動いているかを、そっと読み取ります。カメラもマイクもなく、映像も音声も記録しません。工事もWi-Fiもいりません。ふだんと違う状態が続くと、コールセンターが電話で確認します。

夕暮れの居間でおだやかに過ごす高齢の親の写真イメージ

このサービスは、賃貸物件のオーナーさんや管理会社が、物件の設備として導入するタイプです。ご家族が個別に契約して毎月支払う機器ではないため、「誰が費用を持つか」で悩まずにすみます。実家が賃貸なら、「こういう見守りの設備はありますか」と管理会社にたずねてみる価値があります。

よくある質問

見守りの費用は、親と子のどちらが払うのが普通ですか?

決まりはありません。親御さんの年金から出すご家庭も、子世代が出すご家庭もあります。大切なのは金額よりも、決め方を一緒に話せているかどうかです。先に自治体の制度を調べておくと、負担の話がしやすくなります。

介護保険で見守りサービスは使えますか?

見守りサービスは介護保険の対象外となるものが多く、費用は自己負担になるのが一般的です。ただし市区町村ごとの高齢者向けの制度が使える場合があります。地域包括支援センターで、親御さんの状況に合う制度を確認してみてください。

兄弟姉妹とお金の分担でもめそうです

先に金額を決めようとすると、話がこじれやすくなります。まずは「何が心配か」を共有するのが近道です。心配の中身がそろうと、費用の分担も決めやすくなります。難しければ、地域包括支援センターに一緒に相談するのもよい方法です。

まとめ

  • 見守りの費用は、金額より「どんなかたちのお金か」で見ると選びやすい
  • 自治体の緊急通報システムなど、負担の小さい選択肢がある。まず窓口に相談を
  • 親御さんに切り出すときは、心配していることから。主語は「私」にする
今日できる一歩
実家のある市区町村の名前と「緊急通報システム」で、検索してみませんか。
1分ほどで、使える制度があるかどうかが見えてきます。負担の目安がわかると、親御さんとの話もぐっと切り出しやすくなります。
賃貸物件のオーナー様・管理会社様へ|入居者様の見守りを物件の設備として導入いただけます。資料のご請求はこちら

出典一覧

  • ※1 大阪市「緊急通報システム事業」|発表ページ
  • ※2 新宿区「高齢者緊急通報システム」(2026年4月更新)|発表ページ

一人暮らしの親の見守り、何を選ぶ?暮らしを変えないさりげない方法

一人暮らしの親をそっと見守る家族をえがいたあたたかいイラスト
離れて暮らす娘のイラストアイコン

離れて暮らす娘

「元気そうではあるけれど、離れているとやっぱり心配。かといって、カメラで見張るみたいなのも、なんだか気が引けてしまって…」

その「見張るのは気が引ける」という気持ち、とても自然なものですよね。心配だからこそ、親御さんの暮らしはそのままにしてあげたい。そう思えるのは、やさしさの証拠だと思います。

この記事では、親御さんに負担をかけずに見守る方法を、種類ごとにやさしく整理します。読み終えるころには、「うちの親ならこれかな」と、選ぶ手がかりが見つかっているはずです。

この記事でわかること
「見守り」と「監視」はちがう、というほっとする考え方
暮らしを変えずにできる見守りの4タイプと、親御さんとの相性
迷ったときの、選び方の3つのものさし

心配なのに、なかなか動けないですよね

一人暮らしの親御さんのことは、頭のすみでいつも気になっているものです。でも、いざ「何かしよう」と思うと、手が止まってしまう。「大げさかな」「本人にいやがられたら」と、ためらってしまいますよね。

65歳以上で一人暮らしをする方は、めずらしくありません。令和2年の時点で、男性のおよそ7人に1人、女性のおよそ5人に1人が一人暮らしで、その割合は年々ふえています※1。同じように親を気づかう子世代も、それだけたくさんいるということです。

一人暮らしの親をそっと見守る4つの方法をえがいたイラスト図解

動けないのは、あなたのせいではありません。「どう見守れば、親の暮らしをこわさずにすむのか」——その地図がないだけなのですよね。まずは、いちばんの引っかかりからほどいていきましょう。

見守りは「監視」ではありません

見守りと聞くと、「一日中カメラで見られている」ような、少し重たいイメージを持つ方もいます。でも、本当に必要なのは、四六時中ながめることではないですよね。

大切なのは、ふだんどおりに暮らしていることが、そっとわかること。いつもと変わりないと知れれば、それだけで安心できます。「見張る」のではなく「気づける状態にしておく」。そう考えると、ぐっと肩の力が抜けます。

ワンポイント
見守りのゴールは「ずっと見ること」ではなく、「いつもと違うときに気づけること」。この一点をおさえるだけで、親御さんの自由をうばわない方法が選びやすくなります。

暮らしを変えずにできる見守りは、大きく4つ

見守りの方法はいろいろありますが、親御さんの負担と、受け入れやすさで整理すると分かりやすくなります。大きく4つのタイプにまとめました。

タイプ 親御さんの暮らしへの影響 こんな親御さんに向く
電話・声かけ型
声でつながる
会話は楽しい反面、続ける手間がかかる 話すのが好きで、電話に出られる方
訪問・宅配型
人が届けに来る
対面で安心。人を迎える気づかいは要る 人と会うのが苦にならない方
緊急ボタン型
いざを知らせる
本人がボタンを押す必要がある 自分から助けを求められる方
センサー型
挿すだけ・置くだけ
いつも通りでよい。ほぼ意識しなくてすむ 見張られたくない・暮らしを変えたくない方

どれか1つに決めなくても大丈夫です。週末は電話で声を聞き、ふだんは手間のいらないセンサーにおまかせする、といった組み合わせもできます。

迷ったら、選び方の「3つのものさし」で

タイプを見ても迷うときは、次の3つで測ってみてください。親御さんの性格と暮らしに、すっと合うものが見えてきます。

選ぶときの3つのものさし
親御さんの手間はどれくらいか(無理なく続くか)
「見られている」と感じさせないか
いざというとき、だれかにつながるか

とくに「手間なく続くか」は大事です。はりきって始めても、親御さんの負担が大きいと長続きしません。ずっと無理なく続けられることが、いちばんの安心につながります。

夕方の台所で電話をしながら親を気づかう子世代の写真イメージ

暮らしを変えたくない親御さんに——空気で見守るという選び方

「機械はよくわからない」「見られるのはいや」。そんな親御さんには、本人がなにもしなくていい見守りが向いています。その選択肢のひとつが、デナリ・コネレーションです。

専用機器「DENARI BOTS(デナリ・ボッツ)」をコンセントに挿すだけ。呼吸で変わる空気中のCO₂(二酸化炭素)の濃度から、部屋にいるか・動いているかを、そっと読み取ります。映像も音声も、そもそも撮りません。工事もWi-Fiもいりません。ふだんと違う状態が続くと、コールセンターが電話で確認します。

穏やかな昼下がりに自宅でくつろぐ高齢の親の写真イメージ

カメラがないぶん、親御さんのプライバシーはそのまま。「見張られている」と感じさせずに、離れたあなたは日々の様子を知れます。親御さんは、いつもの暮らしを1ミリも変えなくていい。それが、この見守りのいちばんやさしいところです。

このサービスは、賃貸物件のオーナーさん・管理会社が、物件の設備として導入するタイプです。実家が賃貸なら、「こういう見守りの設備はありますか?」と管理会社にたずねてみる価値があります。

よくある質問

親に「見守りなんていらない」と言われてしまいます

「お母さんのため」ではなく「私が安心したいから」と、主語を自分にして伝えるのがコツです。子を安心させるためなら、と親御さんも受け入れやすくなります。あせらず、少しずつで大丈夫です。

カメラはやっぱり抵抗があります。使わない方法はありますか?

あります。空気の変化や生活のリズムで様子を知るセンサー型なら、映像を撮らずに見守れます。「見られている感じ」が苦手な親御さんでも、いつもどおり過ごせるのが持ち味です。

実家が賃貸でも、見守りは付けられますか?

設備として物件に導入されている見守りもあります。まずは大家さんや管理会社に「見守りの設備はありますか」と聞いてみましょう。個人で申し込める民間サービスと合わせて検討すると、選択肢が広がります。

まとめ

  • 見守りのゴールは「ずっと見ること」ではなく「いつもと違うときに気づけること」
  • 方法は電話・訪問・緊急ボタン・センサーの4タイプ。負担と受け入れやすさで選ぶ
  • 迷ったら「手間・見られている感・いざのつながり」の3つで測る。今日はここから
今日できる一歩
親御さんの1日を、頭のなかで思いうかべてみませんか。
起きて、食べて、休んで——その流れのどこなら、無理なく見守れそうか。それが、あなたに合う方法を選ぶ最初のヒントになります。
賃貸物件のオーナー様・管理会社様へ|入居者様の見守りを物件の設備として導入いただけます。資料のご請求はこちら

出典一覧

  • ※1 内閣府「令和7年版高齢社会白書(全体版)」(2025年6月公表)|発表ページ

離れて暮らす親が心配…会いに行けない罪悪感が軽くなる考え方

離れて暮らす親を想う子世代をえがいたあたたかいイラスト
離れて暮らす娘のイラストアイコン

離れて暮らす娘

「本当はもっと会いに行きたいのに、仕事や子育てで手いっぱい。心配なのに動けない自分が、少し情けなくて…」

その後ろめたさを感じているのは、あなたが親御さんを大切に思っている証拠です。心配する気持ちがあるからこそ、会いに行けないことがつらいのですよね。

この記事では、その罪悪感とのつきあい方と、離れていてもできる見守りの選び方を、ゆっくりご紹介します。読み終えるころには、肩の力が少し抜けているはずです。

この記事でわかること
「会いに行けない罪悪感」の正体と、少し軽くするための考え方
離れていてもできる見守りの4タイプと、家族との相性
今日から始められる、小さな3つのこと

「もっと会いに行きたいのに、行けない」——あなただけではありません

仕事、子育て、自分の暮らし。日々やることに追われるなかで、実家までの距離はどうしても遠く感じます。「行かなきゃ」と思いながら、気づけば数か月。そんな方は、めずらしくありません。

大切なのは、会う回数の多さで親孝行を測らないことです。ひんぱんに会えなくても、親御さんを気にかけている人はたくさんいます。距離があること自体を、責める必要はないのですよね。

離れた2つの家と、それをつなぐ想いをえがいたイラスト図解

それでも心がざわつくのは、「何かあったとき、すぐそばにいてあげられないかもしれない」という不安があるからではないでしょうか。次の章で、その気持ちを少しほどいていきます。

罪悪感の裏にあるのは、「無事でいてほしい」という願い

「会いに行けなくて申し訳ない」という気持ちを、よくよくたどっていくと、その奥にあるのは「元気でいてほしい」「困っていたら気づいてあげたい」という願いです。

だとしたら、必要なのは「たくさん会うこと」そのものではなく、「ちゃんと見守れている」という安心かもしれません。ここが変わると、気持ちはずいぶん楽になります。

ワンポイント
「毎日会いに行けない自分」を責めるのをやめて、「離れていても様子がわかる仕組み」を1つ持つ。それだけで、後ろめたさは”できることをしている安心”に変わっていきます。

離れていてもできる見守りには、4つのタイプがあります

見守りといっても、方法はいろいろです。自分の負担と、親御さんの受け入れやすさで選べるよう、大きく4つのタイプにまとめました。

タイプ どんな見守りか 離れた家族との相性
電話・ビデオ型
声と顔でつながる
定期的に話し、声の調子や様子を確かめる つながりは深い。ただ続けるには双方の時間が要る
訪問・宅配型
人が届けに来る
配食や訪問のときに、対面でさりげなく安否を確認 手助けも頼める。人を迎える気疲れは人による
緊急ボタン型
いざを知らせる
本人がボタンを押したときに通報が届く 安心の備えになる。自分で押せる状態でないと働かない
センサー型
置くだけ・挿すだけ
部屋にいるか・動いているかを、そっと見守る 親の手間がほぼゼロ。毎日の連絡を負担に感じる家族に向く

どれか1つに決めなくても大丈夫です。電話で声を聞きながら、負担の軽いセンサーを重ねる、といった組み合わせもできます。

今日から始められる、小さな3つのこと

いきなり大きなことをしなくて大丈夫です。まずは、この3つから始めてみてください。

STEP 1
連絡を「がんばり」から「習慣」に変える
毎日電話しようとすると続きません。「日曜の夜だけ」と決めてしまうほうが、気楽に続きます。決まった時間があると、親御さんも待つ楽しみができます。
STEP 2
近くの「相談できる場所」を1つ知っておく
親御さんが住む地域の地域包括支援センター(高齢者の暮らしの何でも相談窓口)を調べておきましょう。何かあったとき、遠くにいるあなたの代わりに動いてくれる、心強い味方になります。
STEP 3
負担の軽い見守りを1つだけ足す
連絡だけに頼ると、返信がないときに不安がふくらみます。親の手間がいらない見守りを1つ重ねておくと、「連絡がなくても様子はわかる」という安心が生まれます。
夕方の窓辺でくつろぎながら離れた親を想う子世代の写真イメージ

そっと見守りたい親御さんに——空気で見守るという選び方

「見守り」と聞くと、カメラを思いうかべる方が多いかもしれません。でも「見られている感じがして嫌」と、親御さんが気にすることもありますよね。そんなときに合う選択肢のひとつが、デナリ・コネレーションです。

専用機器「DENARI BOTS(デナリ・ボッツ)」をコンセントに挿すだけ。呼吸で変わる空気中のCO₂(二酸化炭素)の濃度から、部屋にいるか・動いているかを読み取ります。映像も音声も、そもそも撮りません。工事もWi-Fiもいりません。ふだんと違う状態が続くと、コールセンターが電話で確認します。

穏やかな昼下がりに自宅でくつろぐ高齢の親の写真イメージ

カメラがないぶん、親御さんのプライバシーを守れます。「監視されている」と感じさせずに、離れたあなたは日々の様子を知れる。会いに行けない日も、「今日も無事に過ごしている」とわかることが、そのまま安心になります。

このサービスは、賃貸物件のオーナーさん・管理会社が物件の設備として導入するタイプです。実家が賃貸なら、「こういう見守りの設備はありますか?」と管理会社に聞いてみる価値があります。

よくある質問

会いに行く回数が少ないのは、やはり親不孝でしょうか?

回数の多い少ないで決まるものではありません。気にかけて、できる形でつながろうとしていること自体が、もう十分に大切な関わりです。距離があるぶんは、仕組みでおぎなえば大丈夫です。

親に「心配しすぎ」と言われてしまいます

「お母さんのため」ではなく「私が安心したいから」と、主語を自分にして伝えるのがコツです。親御さんも、子を安心させるためなら、と受け入れやすくなります。

遠方に住んでいて、いざというとき駆けつけられません

遠くても大丈夫です。地域包括支援センターやご近所、見守りの仕組みを事前につないでおけば、あなたの代わりに気づいて動いてくれる人・仕組みができます。ひとりで抱えなくて構いません。

まとめ

  • 会う回数で親孝行は測れない。距離があること自体を責めなくていい
  • 罪悪感の裏にあるのは「無事でいてほしい」という願い。必要なのは”見守れている安心”
  • 連絡は習慣に、相談窓口を1つ知り、手間の軽い見守りを1つ足す。今日はここから
今日できる一歩
まずは今夜、5分だけ電話をかけてみませんか。
用件がなくても大丈夫。「声が聞けてよかった」——それが見守りの、いちばんはじめの一歩です。
賃貸物件のオーナー様・管理会社様へ|入居者様の見守りを物件の設備として導入いただけます。資料のご請求はこちら